
炊飯器を選ぶとき、「結局どこのメーカーがいいの?」と悩んだことはありませんか?今では、炊飯器のシェア1位を誇る象印をはじめ、タイガー、日立、三菱、東芝、アイリスオーヤマなど、炊飯器業界でトップのメーカーがそれぞれ独自の強みを打ち出しています。
加熱方式にも違いがあり、マイコン式・IH式・圧力IH式などの特徴を理解しておくことで、自分の生活スタイルや好みに合った一台が選びやすくなります。
この記事では、炊飯器メーカーごとの特徴やおすすめモデル、低〜中価格帯・高価格帯の炊飯器ランキングを交えながら、失敗しない選び方を紹介します。どのメーカーが自分に合うのか、しっかり比較して判断できる内容になっています。
- 炊飯器の主要メーカーごとの特徴
- シェア上位メーカーの強みと違い
- マイコン・IH・圧力IHの加熱方式の違い
- 価格帯別のおすすめ炊飯器ランキング
炊飯器はどこのメーカーがいい?選び方の基本

- 炊飯器のシェア1位はどこ?
- 炊飯器業界でトップのメーカーとは
- マイコン・IH・圧力IHの違いを解説
- 炊飯器のメーカーによる特徴を比較
- 象印の炊飯器は機能も価格も万能
- タイガーの土鍋炊きに注目
炊飯器のシェア1位はどこ?
今のところ、日本国内で炊飯器のシェア1位を誇っているのは「象印マホービン」です。家電量販店やECサイトの売れ筋ランキングでも、象印の炊飯器は常に上位にランクインしています。
その理由のひとつは、ラインナップの豊富さです。1万円台のシンプルなモデルから、10万円近い高級モデルまで幅広く揃っており、使う人のニーズに合わせた選択がしやすくなっています。
また、象印は「炎舞炊き」など独自の加熱技術や、81通りの炊き分けができる「わが家炊き」機能などを搭載したモデルも展開していて、炊き上がりの美味しさにこだわっていることも高い人気につながっています。
とはいえ、「シェア1位=誰にでも最適」というわけではありません。予算や食感の好み、機能の有無によっては、他のメーカーの方が向いている場合もあります。あくまで選ぶときは「どのメーカーが一番売れているか」だけでなく、「自分の生活に合っているかどうか」もチェックすることが大切です。
炊飯器業界でトップのメーカーとは
炊飯器業界で「トップ」と呼ばれるメーカーには、象印とタイガーの2社がよく挙げられます。どちらも炊飯器の製造に長年の実績があり、多くの人に親しまれてきたブランドです。
象印は、加熱技術の進化に力を入れており、特に「炎舞炊き」に代表されるIHや圧力IH炊飯器が注目されています。きめ細かい炊き分け機能や、長時間でも美味しさを保つ保温機能など、実用面でも優秀です。
一方で、タイガーは「土鍋ご泡火炊き」シリーズのように、土鍋を使った本格的な炊き方が魅力のひとつです。やわらかくふっくらした炊き上がりが特徴で、「かまど炊きのようなご飯を家で食べたい」という人に人気があります。
このように、トップメーカーにはそれぞれの強みがあります。どちらを選ぶかは、「しっかりした粒感が好き」「やわらかめが好み」など、ご飯の好みによって決めるのがポイントです。
マイコン・IH・圧力IHの違いを解説
炊飯器を選ぶうえで重要なのが「炊飯方式の違い」です。ここでは、よく使われている3つの方式「マイコン」「IH」「圧力IH」について、それぞれの特徴を簡単に紹介します。
まずマイコン式は、炊飯器の底にあるヒーターで内釜を直接温める仕組みです。構造がシンプルなため価格は安く、一人暮らしや「とにかくご飯が炊ければいい」という方に向いています。ただし、熱が全体に伝わりにくいため、炊きムラが出やすいというデメリットもあります。
IH式は、電磁力で内釜全体を発熱させるため、釜全体がしっかり温まります。これにより、お米の芯まで熱が伝わりやすく、ムラのない炊き上がりが可能です。保温機能も優秀で、価格と性能のバランスが取れたタイプといえます。
さらに進化したのが圧力IH式です。IH加熱に加えて内釜に圧力をかけることで、水の沸点を上げて高温で炊飯できます。その結果、ふっくらモチモチとしたご飯に仕上がりますが、本体価格はやや高めです。おいしさを重視したい方や、玄米や雑穀米をよく食べる方におすすめの方式です。
このように、それぞれの炊飯方式には得意分野があります。用途や予算、好みの食感に合わせて、ぴったりの方式を選んでください。
炊飯器のメーカーによる特徴を比較
炊飯器選びで迷ったときに参考になるのが、メーカーごとの「得意分野」を知ることです。日本の主要メーカーは、それぞれ炊き上がりの特徴や搭載している機能に違いがあります。
象印は、幅広い価格帯と高性能モデルが強みで、特に保温機能や炊き分け機能が充実しています。家族の食感の好みに合わせて細かく調整できるのが魅力です。
タイガーは、土鍋に力を入れているメーカーで、「かまど炊きの味」を求める方に向いています。特にお米の甘みを引き出したい方や、ふっくらとした食感を求める方から支持されています。
パナソニックは、「おどり炊き」と呼ばれる技術で、お米を激しく動かして炊き上げるのが特徴。柔らかくてみずみずしいご飯に仕上がります。
日立は、シンプルで使いやすいモデルから高機能モデルまで揃っていて、スチームや蒸気カットなど、生活に寄り添った便利な機能が豊富です。
三菱電機は、あえて圧力をかけない炊き方にこだわり、粒感をしっかりと感じられるご飯が特徴。冷めても美味しいご飯を求める方にぴったりです。
東芝は、真空技術で炊き上がりに甘みをプラス。特に真空保温が得意で、炊きたての味を長時間キープできる点が人気です。
このように、どのメーカーにも個性があり、「どんなご飯が好きか」で選ぶと、自分にぴったりの一台が見つかりやすくなります。
象印の炊飯器は機能も価格も万能

象印の炊飯器は、「多機能・高性能・選びやすさ」の3つがそろった万能型のメーカーです。どんな層のユーザーにも対応できるラインナップが魅力といえます。
中でも人気なのが「炎舞炊き」シリーズです。IHヒーターを複数に分けて点火することで、かまどのような対流を起こし、ムラなく美味しく炊き上げるのが特徴です。また、細かい炊き分けができる「わが家炊き」機能も注目されています。
さらに、象印は保温機能にも定評があります。たとえば「うるつや保温」では、30時間経ってもふっくらしたご飯をキープできます。忙しい家庭や、時間差で食事をする方にとってはかなり便利です。
価格帯も幅広く、1万円台のシンプルなモデルから、10万円近いハイスペックモデルまで揃っているので、予算に合わせて選びやすい点も安心ポイントです。
ただし、機能が多いモデルは操作が複雑に感じることもあります。購入前に使い方を確認しておくと、失敗が少なくなります。
タイガーの土鍋炊きに注目

タイガーといえば、やはり「土鍋ご泡火炊き」シリーズに代表される土鍋炊きが印象的です。土鍋の特徴である遠赤外線効果と蓄熱性を活かし、まるで直火で炊いたようなご飯に仕上がるのが人気の理由です。
実際、土鍋で炊くと、お米の一粒一粒がふっくら立ち上がり、甘みが引き立ちます。特に柔らかめのご飯が好きな方には向いています。また、炊き上げ時の泡でお米をやさしく包み、デンプンの流出を防ぐことで、旨みを逃がしません。
さらに、タイガーの炊飯器には調理機能が豊富に搭載されているモデルもあります。炊飯だけでなく、煮物やケーキ、さらにはパンまで作れるものもあり、1台で幅広く活用できます。
一方で、土鍋釜はどうしても重くなりがちですし、落下や衝撃に弱いというデメリットもあります。また、価格帯も比較的高めなので、購入前には予算とのバランスもチェックしたいところです。
それでも、毎日のご飯をより丁寧に楽しみたい方には、土鍋炊きの魅力は十分すぎるほどあるといえるでしょう。
炊飯器ってどこのメーカーがいい?価格帯別おすすめ

- 日立の炊飯器はスチームに注目
- 三菱の炊飯器は炭釜で冷めても美味しい
- 東芝の真空技術でふっくら炊ける
- アイリスオーヤマはコスパ重視派に
- 炊飯器ランキング!低〜中価格帯
- 炊飯器ランキング !高価格帯モデル
- 最高級炊飯器ランキング
日立の炊飯器はスチームに注目

日立の炊飯器で注目したいのが、スチームを活用した炊飯技術です。スチーム機能は、ご飯をふっくら柔らかく仕上げるだけでなく、冷めにくく、食感の持ちが良いというメリットもあります。
特に「極上ひと粒炊き」などの上位モデルでは、蒸らし工程で高温のスチームを活用し、お米の芯までしっかり熱を届けます。これにより、粒がつぶれにくく、つややかなご飯が炊きあがるのです。
また、蒸気カット機能が搭載されたモデルもあり、炊飯時に出る蒸気を最小限に抑えてくれます。キッチンの湿気が気になる方や、小さなお子さんがいる家庭にも安心して使えるでしょう。
ただし、スチーム機能を備えたモデルは、やや価格が高めになる傾向があります。また、定期的にスチーム用の部品を清掃する必要があるため、メンテナンスの手間は少しかかります。
それでも、毎回のご飯を少しでも美味しくしたい方や、保温後もふっくら感を保ちたい方には、日立のスチーム炊飯器はぴったりの選択といえます。
三菱の炊飯器は炭釜で冷めても美味しい

三菱の炊飯器は、炭釜を使った独自の加熱技術にこだわっています。この炭釜は、遠赤外線の効果によってお米の芯までしっかり熱を届け、粒立ちの良いご飯に炊きあげてくれるのが特徴です。
特に魅力的なのが「冷めても美味しい」点です。あえて圧力をかけずに炊く設計になっているため、お米の水分が抜けすぎず、適度な弾力と甘みが残ります。お弁当やおにぎりにしても、時間が経ってからも味が落ちにくいという声も多く聞かれます。
さらに、三菱の炭釜は職人によって手作業で作られており、非常に高い耐久性を持っています。使い込むほどに味わいが増すという点も、長く愛用したい人にぴったりです。
その反面、価格は他社の同クラス製品よりも高めで、選ぶ際には予算との兼ね合いを考える必要があります。また、炊き上がりがやや固めになることが多いため、やわらかめのご飯が好みの方には少し向いていないかもしれません。
それでも、炊飯器の性能だけでなく「ご飯そのものの質」にこだわりたい方にとって、三菱の炊飯器は非常に魅力的な選択肢となります。
東芝の真空技術でふっくら炊ける

東芝の炊飯器が注目されている理由のひとつが、「真空技術」を活用していることです。この技術によって、ご飯の吸水と保温がより効率的に行えるようになっています。
まず炊飯前の「真空ひたし」では、内釜の空気を抜くことでお米が素早く水を吸収し、ふっくらとした炊き上がりになります。通常の吸水よりも短時間で済むので、忙しいときでもすぐに炊ける点が便利です。
さらに「真空保温」では、炊きあがったご飯の水分を保ちつつ、酸化を防ぐ効果もあります。そのため、時間が経ってもにおいやパサつきが少なく、美味しさをキープできるのです。
この技術は、特にご飯を一度に多めに炊いて保存したい人に向いています。朝に炊いて夜まで保温する場合でも、味の変化が少ないと感じる人が多いようです。
ただし、真空機能のあるモデルは、本体価格がやや高めになりがちです。また、機能を正しく使うためには取扱説明書を確認しながら設定する必要があり、多少の慣れが必要かもしれません。
とはいえ、保温状態でもおいしいご飯を食べたい方や、毎日の時短を重視したい方には、東芝の真空炊飯器はとても実用的な一台です。
アイリスオーヤマはコスパ重視派に

価格を抑えつつ、しっかり美味しいご飯を炊きたい方には、アイリスオーヤマの炊飯器がぴったりです。このメーカーは「高機能なのに低価格」というバランスに優れた製品を多く出しており、特に初めて炊飯器を買う方や、買い替えにあまり予算をかけたくない方に人気です。
アイリスオーヤマの炊飯器は、1万円台でも「銘柄炊き分け」や「火加減調整」などの機能を備えたモデルがあり、基本的な炊き上がりの質はしっかりしています。なかには、カロリー表示機能がある機種もあり、ダイエットや健康管理を意識する方にも向いています。
また、デザインもシンプルで場所をとらず、ワンルームなどの限られたキッチンスペースでも使いやすいのが特徴です。
ただし、高価格帯のモデルと比べると、炊き上がりの粒感や香りの面では多少の違いを感じることもあります。機能面も「必要最低限」なので、炊き分けの細かさや保温性能を重視したい方には物足りないかもしれません。
それでも「とにかく安くてちゃんと炊ける炊飯器がほしい」という方には、十分に満足できる選択肢といえます。
炊飯器ランキング 低〜中価格帯を紹介(〜5万円)
1位:象印 極め炊き NW-VJ10(約1.7万円)
・シンプルなIH式でコスパ抜群
・白米炊き分け3コース搭載で好みに調整しやすい
2位:パナソニック おどり炊き SR-M10B(約2.7万円)
・洗米から炊飯まで自動の「自動計量IH」
・忙しい家庭や時短にこだわる方におすすめ
3位:日立 ふっくら御膳 RZ-V100HM(約3.3万円)
・「沸騰鉄釜」で甘みを引き出す
・冷凍ご飯モードなど、便利機能が豊富
4位:象印 豪熱大火力 NW-YB10(約3.3万円)
・「豪熱沸とうIH」で高火力炊き上げ
・30時間保温可能な「うるつや保温」も優秀
5位:タイガー 炊きたて JBS-A055(約9,000円)
・マイコン式で一人暮らしやセカンド炊飯器にぴったり
・コンパクト設計が魅力
炊飯器ランキング 高価格帯モデルも比較(5万円以上)
1位:象印 炎舞炊き NW-NA10(約7.9万円)
・「豪炎かまど釜」で強火力炊飯
・81通りの炊き分け機能付きでこだわり派に最適
2位:パナソニック ビストロ SR-V10BB(約8.1万円)
・「可変圧力IH」でふっくら仕上がり
・73銘柄の炊き分けに対応する高性能モデル
3位:タイガー 土鍋ご泡火炊き JRX-G100(約8.2万円)
・本土鍋釜でかまど炊きに近い甘みと粒感
・煮物やケーキも作れる多機能モデル
4位:三菱電機 本炭釜 NJ-BW10G(約7.2万円)
・炭素材の内釜で遠赤外線効果が高い
・圧力なしでも粒立ち良く炊ける
5位:東芝 真空圧力IH RC-10ZWW(約6.9万円)
・「真空ひたし・真空保温」で吸水と保存性能が高い
・炊きたての甘みを長時間キープ
最高級炊飯器ランキング
1位:象印 炎舞炊き NW-PV10(約7.7万円)
- 圧力IH式で強火力炊飯
- 81通りの炊き分け機能搭載
2位:バーミキュラ ライスポット (約8.3万円)
- ホーロー鍋を採用し、かまど炊きのような仕上がり
- 無水調理も可能で多用途に使える
3位:バルミューダ The Gohan K08A(約4.3万円)
- 蒸気炊飯でふっくらとした食感
- シンプルなデザインでインテリアにも馴染む
4位:パナソニック ビストロ SR-V10BB-K(約8.3万円)
- 73銘柄の炊き分け機能搭載
- 可変圧力IHでお米の個性を最大限に引き出す
5位:三菱電機 本炭釜 NJ-SWD06-B(約7.1万円)
- 炭素材の内釜で遠赤外線効果を発揮
- 小容量モデルで少量炊きに最適
炊飯器 どこのメーカーがいいか迷ったら知っておきたいまとめ
- 象印は炊き分け機能と保温性能に強みがある
- タイガーは土鍋炊きでやわらかめのご飯が得意
- パナソニックはおどり炊きでムラなく柔らかい仕上がり
- 日立はスチーム機能でふっくらとした炊き上がりを実現
- 三菱は圧力なしで粒感ある冷めても美味しいご飯に強い
- 東芝は真空技術で吸水と保温に優れ、甘みを引き出す
- アイリスオーヤマは1万円台でも多機能でコスパが高い
- マイコン式は安価で一人暮らしやセカンド炊飯器に向く
- IH式はバランス型でムラなく炊ける点が人気
- 圧力IH式はふっくらモチモチの炊き上がりに適している
- 高価格帯は炊き上がりの質と多機能性で差が出る
- 象印の炎舞炊きシリーズは炊飯精度が非常に高い
- タイガーの高級モデルは調理機能も充実している
- 日立の蒸気カットは安全性や設置性にも優れる
- 三菱の炭釜は手作業仕上げで耐久性にも優れている