
扇風機のタワー型は見た目がスタイリッシュで省スペースな点が魅力ですが、実際に使ってみると「思ったより風が弱い」「掃除がしにくい」といった声も少なくありません。
風量や静音性、電気代などもチェックポイントになります。タワーファンと扇風機どっちが涼しいのか、エアコンとの比較はどうなのかなど、使い方によって満足度は変わってきます。
また、タワーファンには後悔しやすいポイントや、よくない理由がある設置場所も存在します。一方で、羽のない扇風機のメリット・デメリットや、サーキュレーターとの違い、安全性の高さなど、選び方の幅も広がっています。この記事では、扇風機のタワー型がおすすめな人の特徴や、メリット・デメリットを整理しながら、自分に合った一台を見つけるためのヒントをまとめました。
扇風機のタワー型はデメリットが多い?

- 扇風機とどっちが涼しいか
- エアコンとの比較で見る注意点
- 羽のない扇風機のメリット・デメリット
- タワー型扇風機とサーキュレーター 違いを解説
- 電気代の差で見る扇風機選び
- 安全面で気をつけたいポイント
扇風機とどっちが涼しいか
タワー型扇風機と一般的な扇風機、どちらがより涼しく感じるかというと、状況によって異なります。
例えば、リビングで椅子に座っているときや、体の広い範囲に風を当てたいときには、タワーファン(タワー型扇風機)の方が心地よく感じられることがあります。縦長の送風口から広く風が出るため、全身に風を浴びやすいからです。
一方、部屋全体を涼しくしたい場合は、扇風機の方が効果的です。首振り機能がついている機種も多く、上下左右に風向きを調整できるため、空気を循環させやすくなっています。特にエアコンと併用すると、冷気を部屋中に行き渡らせる手助けになります。
このように、どちらが「涼しい」と感じるかは、使い方や目的次第で変わります。タワーファン(タワー型扇風機)は部分的な涼しさ、扇風機は空間全体の風通しに向いています。
エアコンとの比較で見る注意点
タワーファン(タワー型扇風機)とエアコンを比べたときに注意したいのは、「冷え方の違い」と「ランニングコスト」です。
エアコンは室温そのものを下げる力がありますが、タワーファンは空気を循環させて体感温度を下げるだけです。そのため、真夏のような厳しい暑さにはエアコンのほうが圧倒的に効果的です。
ただし、電気代の面ではタワーファンが有利です。消費電力が小さく、1時間あたりの電気代も1円前後で済むモデルが多くあります。例えば、50Wのタワーファンなら1時間で約1.5円程度。エアコンと比べて大幅にコストを抑えることができます。
また、エアコンとの併用もおすすめです。タワーファンで空気を循環させれば、エアコンの冷気がムラなく広がり、結果としてエアコンの設定温度を上げても快適に過ごせることがあります。
冷却力重視ならエアコン、省エネや補助的な使い方を考えるならタワーファン、というように役割を分けて考えるとよいでしょう。
羽のない扇風機のメリット・デメリット
羽なし扇風機には「安全性」と「お手入れのしやすさ」という2つの大きなメリットがあります。
まず、安全性についてですが、羽が露出していない構造のため、小さなお子さんやペットのいる家庭でも安心して使えます。うっかり指を入れてしまう心配が少なく、事故のリスクを大きく減らせます。
次にお手入れ面ですが、羽がないぶん、ホコリがたまりにくく、掃除も比較的簡単です。定期的にフィルターを交換するタイプが多いですが、羽の掃除やガードの取り外しなどの手間はほとんどありません。
ただし、注意点もあります。羽なしタイプは価格が高めで、2万円以上する機種が多く、なかには10万円近いモデルもあります。また、風量のわりに音が大きく感じるケースもあるため、就寝時や静かな環境で使いたい方は音の静かな機種を選ぶ必要があります。
さらに、仕組みが複雑なため、風の出方が自然の風とは少し違うと感じる人もいます。自然風のような柔らかさを重視する方には、従来の羽付き扇風機の方が好まれることもあります。
このように、羽なし扇風機は「便利で安全だけどコストと音がネック」という特徴があります。用途や予算に応じて慎重に選ぶことが大切です。
タワー型扇風機とサーキュレーター 違いを解説
タワーファン(タワー型扇風機)とサーキュレーターはどちらも空気を動かす家電ですが、その目的や使い方に大きな違いがあります。
タワーファンは、人に直接風を当てて涼しさを感じるための家電です。風が柔らかく、広い範囲に送られるので、リビングや寝室などで過ごすときに活躍します。スリムな形状で見た目もおしゃれな製品が多く、インテリアになじみやすいのも特徴です。
一方、サーキュレーターは空気を循環させるために作られています。風が直線的で強く、部屋の隅々まで空気を届けるのが得意です。エアコンの効率を高めたいときや、部屋干しの洗濯物を早く乾かしたいときに向いています。
これらの特徴から、涼むためならタワーファン、空気の流れをつくりたいならサーキュレーターがおすすめです。見た目や音の静かさ、使う目的をしっかり比べることが大切です。
電気代の差で見る扇風機選び
扇風機を選ぶときに見落としがちなのが「電気代の違い」です。同じように見えても、モーターの種類によって電気代はけっこう変わってきます。
ACモーター搭載の扇風機は、昔からあるタイプで価格は安めですが、消費電力がやや高くなります。1時間で0.5円〜1円程度かかるのが一般的です。
一方、DCモーターを使った扇風機は、省エネ性が高く、静音性にも優れています。1時間あたりの電気代は約0.1円〜0.6円と、かなり安くなります。長時間使うことを考えると、この差は無視できません。
例えば、毎日8時間使うとすると、ACモーターでは月に約240円、DCモーターなら約48円です。このように、毎日の積み重ねが大きな節約につながる可能性があります。
初期費用はDCモーターの方が高めですが、電気代を抑えたい人にはおすすめです。
安全面で気をつけたいポイント
タワーファンや扇風機を使うとき、安全面でも確認しておきたいポイントがあります。
まず、小さなお子さんやペットがいる家庭では、羽根がむき出しになっている従来の扇風機は注意が必要です。指を入れてしまったり、髪が巻き込まれるリスクがあるからです。その点、羽なしタイプやタワーファンは、構造的に羽に触れにくく、安全性が高くなっています。
また、タワーファンは縦長でスリムな形状のため、倒れやすいのが難点です。転倒して温風機能が作動していると火災の危険もあるため、自動停止機能やチャイルドロックが付いているかを確認しておくと安心です。
設置場所も重要です。足元が不安定な場所に置くと、ちょっとした衝撃で転倒することがあります。なるべく平らで安定した場所を選びましょう。
家族全員が安心して使えるよう、見た目だけでなく安全機能の有無にも目を向けることが大切です。
扇風機のタワー型に潜むデメリットとは

- 後悔しやすい理由とは
- よくない理由がある設置場所と使用法
- 扇風機のメリット・デメリットを整理
- お手入れのしにくさと掃除の手間
- 扇風機のタワー型がおすすめな人は?
- 購入前に知るべき静音性の違い
- タワーファン人気ランキング
後悔しやすい理由とは
タワーファン(タワー型扇風機)を購入したあとに「失敗したかも…」と感じる人が意外と多いです。主な理由は、自分の生活スタイルや部屋の環境に合っていなかったからです。
例えば、風の強さに物足りなさを感じる人がいます。タワーファンは広く柔らかい風を送る仕組みですが、「ガツンとくる風」が好みの人には合わないことがあります。また、風向きの調整範囲が狭いため、部屋全体を涼しくするにはやや不向きです。
音の大きさも後悔ポイントになりやすいです。タワーファンは構造上モーター音が強めの製品もあり、静かな環境を好む人には不快に感じられることがあります。
さらに、掃除のしにくさも見落とされがちです。分解できない機種が多く、外からホコリをふき取るくらいしかできないため、清潔に保ちにくいと感じることもあります。
このような点を事前に理解しておかないと、「思っていたのと違う…」という後悔につながりやすいのです。
よくない理由がある設置場所と使用法
タワーファン(タワー型扇風機)は便利ですが、置き方や使い方によっては効果が半減してしまうことがあります。たとえば、部屋の隅や家具に囲まれた場所に置くと、風がうまく循環せず涼しさを感じにくくなります。
また、エアコンの真下や直射日光が当たる場所も避けた方がいいです。冷たい風や熱を直接受けることで、本来の風の流れが乱れてしまいます。これにより、タワーファンの静かな空気の動きがかき消され、効果を実感しにくくなるのです。
使い方でも注意が必要です。狭い部屋で長時間使用すると、空気がこもりやすくなります。とくに冷風扇を併用している場合、水蒸気がたまって湿度が上がり、床がべたつくような不快感につながることもあります。
このように、設置する場所や使い方を工夫しないと、せっかくのタワーファンの性能が活かせないことがあります。使う前に部屋のレイアウトや通気の流れをチェックすることが大切です。
扇風機のメリット・デメリットを整理
扇風機には昔から使われているシンプルな良さがありますが、同時にいくつかの注意点もあります。ここで一度、メリットとデメリットを整理してみましょう。
メリットとしてまず挙げられるのが「風量の強さ」と「風向きの調整のしやすさ」です。多くの機種は上下左右の首振りができ、広範囲にやさしい風を送れます。DCモーター搭載のモデルなら静音性も高く、省エネにも優れています。
さらに、価格が手ごろなことも魅力です。2,000円台から購入できる製品もあり、コスパを重視する方には嬉しいポイントです。お手入れがしやすいのも大きな特徴で、ガードを外して羽を拭くだけで簡単に清潔を保てます。
一方で、デメリットもあります。まずはデザイン性。最近はおしゃれなモデルも出てきましたが、羽根のある見た目が気になる人も多いようです。また、誤って羽に触れる危険もあり、小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。
このように、扇風機は手軽で使いやすい反面、見た目や安全性においては少し工夫が必要です。どこを重視するかによって選び方も変わってきます。
お手入れのしにくさと掃除の手間
タワーファンを選ぶときに見落としやすいのが、お手入れのしにくさです。使っているとホコリがたまりやすくなるため、掃除のしやすさは重要なポイントになります。
一般的なタワーファンは、内部に細かいファンが内蔵されており、カバーを外して中まで掃除するのが難しい構造です。そのため、外側から布でふいたり、吸気口に掃除機を当てるといった表面的なケアしかできない場合がほとんどです。中に入り込んだホコリは取りきれず、風量が落ちる原因にもなります。
一方、扇風機はガードを外して羽を拭き取るだけで済むため、清掃がとても簡単です。小まめに掃除をしたい人には、構造がシンプルな扇風機のほうが向いています。
タワーファンを選ぶ場合は、なるべくフィルターが取り外せるタイプや、分解掃除に対応している製品を選ぶと、長く清潔に使いやすくなります。
扇風機のタワー型がおすすめな人は?
扇風機のタワー型は、見た目やスペースにこだわりたい人にとってとても便利な選択肢です。スタイリッシュなデザインが多く、インテリアになじみやすいため、部屋の雰囲気を壊したくない方にぴったりです。
また、縦長の形状でスリムなため、一般的な扇風機よりも場所をとりません。キッチンや脱衣所、ワンルームなど、限られたスペースでも設置しやすいです。小さな子どもやペットがいる家庭でも、羽根が直接見えない構造なので安全面でも安心できます。
風がやわらかく広がるように出るため、直接風が当たりすぎるのが苦手な方にも使いやすいです。ただ、部屋全体を強く冷やしたいというよりは、体の一部を涼しくしたいシーンに向いています。
このように、タワー型は「省スペース」「見た目」「やさしい風」「安全性」を重視する人におすすめです。
購入前に知るべき静音性の違い
静音性は、特に寝室やテレワーク中に使用したい人にとって大切なポイントです。音の大きさによっては、睡眠や集中の妨げになることもあるからです。
タワーファンはその構造上、モーターの回転音がやや大きく感じられる傾向があります。特に風量を強めたときや、首振り機能を使っているときに、ブーンという低い音が気になることがあります。
一方、扇風機はDCモーター搭載モデルを選べば、かなり静かに使うことができます。弱風モードでは、耳を近づけてもほとんど音がしないものもあります。静かな空間での使用が多い方は、モーターの種類や口コミで「静音」と書かれているかを確認して選ぶと安心です。
また、音の感じ方は個人差がありますので、できれば家電量販店などで実際の音を体験してから購入するのがおすすめです。自分にとってストレスにならないレベルかどうかを見極めることが、後悔しないためのコツになります。
タワーファン人気ランキング
第1位:Dyson Purifier Cool Gen1 TP10
空気清浄機能付きでホコリや花粉をしっかり除去してくれる優秀モデル。
PM2.5などの微細な粒子までキャッチする高性能フィルターを搭載しており、花粉症やハウスダスト対策にもぴったりです。
スマート機能は搭載していませんが、必要十分な送風と空気清浄を両立。ダイソンらしいスタイリッシュなデザインで、インテリアにもよくなじみます。
第2位:アイリスオーヤマ TWF-C73M
DCモーター搭載で、静かで省エネ性能も高いバランス派。
風量の調整が細かくできるので、シーンに合わせて使い分けたい方にぴったりです。寝室や在宅ワーク中の使用にも向いていて、音が気になる人でも安心して使えます。
第3位:シロカ SF-T151
スリムで省スペース、しかも“自然な風”を感じられるリズム風機能が魅力。
タワーファン初心者にも使いやすいシンプル設計ながら、風の質にこだわりたい方におすすめ。脱衣所やキッチンなど、ちょっとした場所に設置して使いたい方にも◎。
第4位:ツインバード EF-D914B
操作がとにかくシンプルで、機械が苦手な方でも安心。
風量は3段階で調整可能、さらに首振り機能も付いていて基本性能はしっかり。価格も比較的リーズナブルなので、初めてタワーファンを買う方にも向いています。
第5位:アイリスオーヤマ TWF-M74
コンパクトサイズで、一人暮らしやワンルームの方に人気のモデル。
省エネ設計で電気代も抑えられるので、日常使いにぴったりです。ちょっとしたスペースに収まるのも嬉しいポイント。
扇風機のタワー型に多いデメリットとは何か
- 風の強さが物足りなく感じる人が多い
- 風向きの調整範囲が狭く部屋全体には不向き
- モーター音が大きく静かな環境には不向き
- 分解できず掃除がしにくいモデルが多い
- ホコリが内部に溜まりやすく清潔に保ちにくい
- 設置場所によって効果が大きく変わる
- 狭い部屋や通気の悪い場所では使いづらい
- 高温下では冷却性能がエアコンに劣る
- 風が直接的でなく自然な風に欠ける印象もある
- デザイン性は高いが価格も高めな傾向
- 子どもやペットには安全でも倒れやすさが課題
- スペースは取らないが風量とのバランスが難しい
- 機能が多いぶん操作が複雑な製品もある
- 静音性を重視する場合は選定に注意が必要
- 利用目的を間違えると後悔につながりやすい