
冬場の凍えるように寒いトイレ、思わず息が白くなる経験はありませんか?
暖かいリビングから移動した際の急な温度変化は、体に大きな負担をかける「ヒートショック」の原因にもなり得ます。
この記事では、そんな冬の悩みを解決する、電気代が安いトイレ用ヒーターの賢い選び方を徹底解説します。スイッチを入れてすぐに暖かくなるセラミックヒーターやパワフルなファンヒーター、さらには人感センサー付きで消し忘れの心配がないモデルまで、あなたのライフスタイルに最適な一台がきっと見つかりますよ。
- トイレ用ヒーターの必要性とヒートショックのリスク
- 暖房タイプごとの特徴とメリット・デメリット
- 電気代が安いおすすめの人気ヒーター5選の徹底比較
- 安全性や省エネ機能など後悔しないためのチェックポイント
トイレヒーターの電気代と賢い選び方

- トイレが寒い!ヒートショックの危険性
- トイレ用ヒーターの2つのタイプ
- 人感センサー付きで消し忘れ防止
- 速暖性が魅力のセラミックヒーター
- パワフルな温風が特徴のファンヒーター
- 電気代が安いトイレ用ヒーターの比較
トイレが寒い!ヒートショックの危険性
冬のトイレが寒いのは、単に不快なだけではありません。実は、健康上の大きなリスクが潜んでいるのです。
暖かい部屋から寒いトイレへ移動すると、急激な温度差で血圧が大きく変動する「ヒートショック」を引き起こす可能性があります。特に高齢者にとっては、心筋梗塞や脳卒中につながる危険性も指摘されています。
トイレに専用のヒーターを設置することは、このヒートショックのリスクを軽減し、家族みんなの健康を守るための重要な対策となります。快適な空間を保つだけでなく、安心してトイレを利用できる環境を整えることが大切です。
トイレ用ヒーターの2つのタイプ
トイレ用ヒーターは、暖め方の違いから大きく2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解し、ご自身の使い方に合ったものを選ぶことが重要です。
1. 即時暖房タイプ(セラミックファンヒーターなど)
スイッチを入れるとすぐに温風が出て、短時間で体を暖めるのが得意です。トイレのように滞在時間が短く、必要な時だけ素早く暖めたい場合に最適です。
2. 常時暖房タイプ(パネルヒーター、オイルヒーターなど)
輻射熱で空間全体をじんわりと、穏やかに暖め続けます。速暖性はありませんが、トイレ空間を常に快適な温度に保ちたい場合や、運転音の静かさを重視する場合におすすめです。
どちらのタイプが良い・悪いということではなく、「使う時だけ速く暖めたい」のか、「常にほんのり暖かい空間を維持したい」のか、というライフスタイルの違いで選ぶのがポイントです。
人感センサー付きで消し忘れ防止
トイレ用ヒーターを選ぶ際に、ぜひ注目してほしいのが「人感センサー」の有無です。人の動きを検知して自動で電源のON/OFFを行ってくれるため、つけっぱなしによる電気代の無駄を防げるという大きなメリットがあります。
特に、慌ただしい朝の時間帯や、家族が複数人いるご家庭では、ついうっかり消し忘れをしてしまうことも少なくありません。人感センサー付きのモデルなら、人がいない時は自動で運転を停止してくれるので、手間なく、かつ確実に省エネが実現できます。経済性を重視するなら、必須の機能と言えるでしょう。

速暖性が魅力のセラミックヒーター
現在、トイレ用ヒーターの主流となっているのがセラミックヒーターです。電気でセラミックを発熱させ、そこにファンで風を送ることで温風を出す仕組みになっています。
最大の魅力は、スイッチを入れてからわずか数秒で暖かい風が出てくる圧倒的な「速暖性」です。寒いトイレに入ってすぐに暖を取りたい、というニーズに完璧に応えてくれます。また、石油やガスを使わないため空気が汚れにくく、コンパクトなモデルが多いのも特徴です。
一方で、温風でホコリが舞いやすい点や、空気が乾燥しやすいという側面もあります。また、ファンの運転音が気になるという方もいるかもしれません。
パワフルな温風が特徴のファンヒーター
一般的に「ファンヒーター」という言葉は、温風を吹き出すタイプの暖房器具全般を指しますが、トイレ用ヒーターの文脈では、多くの場合「セラミックファンヒーター」のことを指します。
前述の通り、ファンを使って強制的に温風を送り出すため、狭いトイレ空間の温度をスピーディーに上げることが可能です。製品によっては、足元から胸元まで広範囲をカバーする大風量のパワフルなモデルもあり、特に脱衣所兼用の場合などに重宝します。
選ぶ際は、ワット数(消費電力)に注目しましょう。ワット数が大きいほどパワフルですが、その分電気代も高くなる傾向があります。ご家庭のトイレの広さや求める暖かさに合わせて、適切な出力のモデルを選ぶことが大切です。
電気代が安いトイレ用ヒーターの比較
「電気代が安いトイレ用ヒーター」を選ぶには、本体価格だけでなく、長期的なランニングコストを考えることが重要です。電気代は、基本的に「消費電力(W) × 使用時間」で決まります。
例えば、消費電力が低いモデルでも、長時間つけっぱなしにすれば電気代はかさみます。逆に、消費電力が高いモデルでも、人感センサーなどを活用して必要な時だけ短時間運転すれば、トータルの電気代を安く抑えることが可能です。
以下に、暖房タイプごとの電気代の目安をまとめましたので、選ぶ際の参考にしてみてください。
| タイプ | 消費電力の目安 | 1時間あたりの電気代の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| セラミックヒーター(弱) | 600W | 約19.2円 | 速暖性が高いが、電気代はやや高め |
| セラミックヒーター(強) | 1200W | 約38.4円 | 非常にパワフルだが、長時間の使用には注意 |
| パネル/オイルヒーター | 300W~500W | 約9.6円~16円 | 電気代は安いが、暖まるのに時間がかかる |
※電気料金は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価 31円/kWh(税込)で計算しています。
タイプ別おすすめ!安いトイレヒーター5選


- 【総合力】アイリスオーヤマ PCH-125D-W
- 【静音性】スリーアップ PHT-1731MW
- 【低価格】トップランド SC-CH400WT
- 【安全性】山善 DSF-VU12(W)
- 【じんわり】テクノス TOH-363
ここからは、数ある製品の中から「経済性」と「性能」のバランスに優れた、おすすめのトイレ用ヒーターを5つ厳選してご紹介します。それぞれの特徴を比較して、あなたにぴったりの一台を見つけてください。
| 製品 | タイプ | 消費電力 | 1時間あたり電気代 | 省エネ機能 | 安全性 |
|---|---|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ PCH-125D-W | セラミック | 600/1200W | 約19.2/38.4円 | 人感センサー | 転倒OFF, 過熱防止 |
| スリーアップ PHT-1731MW | パネル | 300W | 約9.6円 | 温度調節 | 転倒OFF, 過熱防止 |
| トップランド SC-CH400WT | セラミック | 約300W | 約9.6円 | 人感センサー, 8hタイマー | 転倒OFF |
| 山善 DSF-VU12(W) | セラミック | 最大1200W | 最大約38.4円 | 人感・温度センサー, タイマー | 転倒OFF, 過熱防止, チャイルドロック |
| テクノス TOH-363 | オイル | 500W | 約16円 | 温度調節 | 転倒OFF |
【総合力】アイリスオーヤマ PCH-125D-W
手頃な価格とパワフルな速暖性で、「パワーと価格のベストバランス」を求める方におすすめなのが、アイリスオーヤマのセラミックファンヒーターです。コンパクトながら最大1200Wの出力で、冷え切ったトイレを素早く暖めてくれます。
人感センサーも搭載しており、無駄な運転を抑えてくれます。ただし、一部のレビューでは運転音が「うるさい」と感じる方もいるようです。静音性よりも、とにかく速く暖まる実用性を重視する方に最適なモデルと言えるでしょう。
【静音性】スリーアップ PHT-1731MW
ファンを使わず輻射熱でじんわり暖める、ミニパネルヒーターです。最大の魅力は、ファンがないことによる「完全な静音性」。運転していることを忘れるほど静かなので、音に敏感な方や、夜中にトイレに行くことが多い方にぴったりです。
また、風が出ないためホコリを舞い上げず、空気が乾燥しにくいのも嬉しいポイント。300Wという低消費電力で、つけっぱなしでの使用にも向いています。
速暖性はないため、「トイレに入った瞬間に暖かい」というよりは、「トイレ空間を常に寒くない状態に保つ」という使い方に適しています。
【低価格】トップランド SC-CH400WT
「とにかく初期費用を抑えたい!」という方に圧倒的におすすめなのが、この超小型セラミックヒーターです。3,000円以下で手に入ることもあり、驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。
消費電力も約300Wと低く、人感センサーも搭載しているため、電気代も非常に安く済みます。ただし、その安さには理由があり、競合製品には標準搭載されている「過熱防止機能」がありません。
また、暖房範囲も非常に狭いため、足元など局所的に暖める用途に限定されます。価格を最優先し、安全面に配慮しながら使うことを前提とした選択肢です。
【安全性】山善 DSF-VU12(W)
小さなお子様やペットがいるご家庭に、最も自信を持っておすすめできるのが、この山善のヒーターです。転倒時OFFや過熱防止機能はもちろん、誤操作を防ぐ「チャイルドロック」を搭載しているのが最大の強みです。
最大1200Wのパワフルな大風量で、脱衣所のような少し広めの空間もしっかり暖めます。高機能な人感・温度センサーで無駄な運転を賢くカットするため、高出力ながら電気代も効率的。初期費用は他のモデルより高めですが、その価値は十分にある「家族のための賢い投資」と言える一台です。
【じんわり】テクノス TOH-363
昔ながらのオイルヒーターを、トイレ用にぎゅっとコンパクトにしたモデルです。パネルヒーター同様、輻射熱で穏やかに暖めるため、運転音は無音で、空気を汚したり乾燥させたりすることがありません。
オイルヒーターは一度暖まると冷めにくい性質があるため、電源を切った後もしばらく暖かさが持続します。速暖性はありませんが、その穏やかで質の高い暖かさは根強い人気があります。クラシックな暖房器具の、静かで快適なぬくもりを求める方におすすめです。
まとめ:安いトイレヒーターで電気代を賢く節約
寒い冬のトイレを快適な空間に変えてくれるトイレ用ヒーター。この記事でご紹介したポイントを参考に、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つけてください。
- 冬のトイレはヒートショックのリスクがあるため暖房が重要
- ヒーターには「即時暖房」と「常時暖房」の2タイプがある
- すぐに暖まりたいならセラミックファンヒーターがおすすめ
- 常に快適な温度を保ちたいならパネルやオイルヒーターが向いている
- 「人感センサー」付きモデルは消し忘れを防ぎ電気代の節約になる
- 電気代は消費電力(W)と使用時間の掛け算で決まる
- 低ワット数でも長時間使えば電気代は高くなる
- 高ワット数でも短時間使用なら電気代を抑えられる
- アイリスオーヤマは速暖性と価格のバランスが良い
- スリーアップのパネルヒーターは静音性が抜群
- トップランドは圧倒的な低価格が魅力だが安全性に注意
- 山善のモデルはチャイルドロック付きで家族に安心
- テクノスのオイルヒーターは空気が乾燥しにくい
- 自分の使い方(滞在時間や求める快適性)に合ったタイプを選ぶことが最も大切
- 本記事を参考に、安いだけでなく最適なトイレヒーターで電気代を節約しよう












