
エアコンを導入するときに、できるだけ費用を抑えたいと考える方は少なくありません。その中で、価格の安さに惹かれて中古エアコンを検討する方もいるでしょう。確かに一見、新品に比べて大幅に安く見える中古品ですが、実際のところ、本当にお得なのでしょうか。
この記事では、中古のエアコンを選ぶ際の注意点や、購入前に知っておくべきデメリット、耐用年数の目安、中古市場での価格相場について解説していきます。また、ヤマダ電機など家電量販店で扱われている「新古品」や工事費込みのプランについても触れながら、費用対効果の面からも検証します。
さらに、冷媒ガスの状態やメンテナンスの有無によって、生じうる故障リスクについても深堀りします。型落ちモデルがなぜ安いのか、どの程度コストが下がるのかなど、中古を選ぶか新品にするか迷っている方に役立つ情報をお届けします。経済的な選択をするためにも、ぜひ参考にしてみてください。
- 中古エアコンの購入によるリスクやデメリット
- 選ぶ際の注意点やチェックポイント
- 中古と新品エアコンのコストや性能の違い
- 買うべきでない具体的なケースや理由
エアコンの中古はやめたほうがいい理由とは?

- 中古のエアコンは何年くらい持ちますか?
- エアコンは何年使わないと壊れる?
- 型落ちモデルがなぜ安いのか、いくら安くなる?
- 中古エアコンはやばい?購入前に知るべき注意点
- エアコン中古品の価格相場はどれくらい?
- ヤマダ電機で中古エアコンは購入できる?
中古のエアコンは何年くらい持ちますか?
中古エアコンの寿命は、一般的に3年から5年程度といわれています。これは、もともとエアコンの耐用年数が約10年ほどとされているため、使用年数によって残りの寿命も限られてしまうからです。
たとえば、すでに5〜7年使われたエアコンを中古で購入した場合、残りの使用可能期間は長くて3〜5年程度と考えるのが現実的です。もちろん、使用環境やメンテナンス状況によって差はありますが、新品と比べて寿命は短くなります。
また、中古品ではガスが減っていたり、フィルターが汚れていたりすることもあるため、購入後すぐに不具合が出るケースも。設置前に専門業者による点検やクリーニングを行うのがおすすめです。こうした初期メンテナンスを怠ると、本来の寿命をまっとうする前に壊れるリスクもあります。
一方、新古品や型落ちモデルを選べば、中古よりは耐用年数が長く、価格も抑えられる場合があります。設置工事費込みで新品よりコストを大幅に抑えつつ、安心感もあるので人気です。
中古エアコンを購入する際は、使用年数だけでなく、状態や設置後の保証内容も確認しておくことが大切です。安さだけで選ばず、総合的な判断が必要といえるでしょう。
エアコンは何年使わないと壊れる?

結論から言うと、エアコンは「長期間使わずに放置すると、5年ほどで故障のリスクが高まる」とされています。これは機械内部のガスや部品が劣化したり、湿気やホコリによって電子基板にトラブルが生じるためです。
特に注意が必要なのが、倉庫などに保管された中古エアコンや未使用のまま時間が経過した新古品です。見た目がきれいでも、内部はサビで動作不良を起こすことがあります。中古で購入した場合、設置後すぐに冷えない、送風が弱いといったトラブルも少なくありません。
例えば、5年以上前に製造されたエアコンが「未使用」で格安販売されていたとします。一見お得に見えますが、実際には冷媒ガスが抜けていたり、起動しない可能性も。そのうえ、修理対応が終了している機種も多く、部品交換すらできないことがあります。
長く使っていないエアコンを検討するときは、保管状況や製造年、販売業者の保証内容をしっかり確認することが大切です。工事費込みで表示されていても、本体が故障していれば結局高くつくことになりかねません。
中古や型落ちモデルにはコスト面の魅力もありますが、使用していない期間が長いと耐久性や安全性に影響を及ぼす点は、必ず考慮しましょう。
型落ちモデルがなぜ安いのか、いくら安くなる?
結論から言うと、エアコンの型落ちモデルは「最新型ではない」というだけで、大幅に安く購入できる可能性があります。機能や性能に大きな違いはないことが多く、コスパ重視の方には非常におすすめの選択肢です。
なぜ安いのかというと、家電業界では毎年新しいモデルが発売されるため、旧モデルは在庫処分の対象になりがちです。メーカーや販売店としては棚を空ける必要があるため、価格を下げてでも早く売り切りたいという事情があります。
例えば、2023年モデルのエアコンが翌年になると「型落ち扱い」となり、実売価格が3〜5万円ほど安くなることも珍しくありません。中には、最新モデルと比較して10万円以上安いケースもあります。しかも、冷暖房能力や基本的な省エネ性能はそこまで大きく変わらない場合が多いのです。
ただし注意したいのは、人気メーカーや高機能モデルは在庫が少なく、手に入りづらいことがあります。また、製造から一定期間が経っているため、保証期間が短くなる可能性もある点には気を付けましょう。
型落ちエアコンは、新品の安心感がありつつ価格を抑えたい方にとって、非常に賢い選択肢です。特にヤマダ電機などの大型家電量販店では、工事費込みのセットセールが行われていることもあるので、こまめなチェックが鍵となります。
中古エアコンはやばい?購入前に知るべき注意点

中古エアコンの購入には、安さの魅力がある一方、慎重に選ばないと後悔するリスクがあります。なぜなら、一見お得に見える中古エアコンでも、寿命や性能・修理のコストで結果的に高くついてしまうことがあるからです。
まず、中古エアコンが「やばい」と言われる理由の一つは、その耐用年数にあります。一般的にエアコンの寿命は10年程度が目安とされており、すでに数年使用されている中古品では、残された寿命が短くなる可能性が高いです。さらに、使用状況やメンテナンスの有無によって寿命は大きく左右されます。
例えば、「格安だから」と買ったエアコンがすぐに冷えなくなった、異音がする、といったトラブルに見舞われたケースも少なくありません。これにより追加の修理費や、最悪の場合、再購入の費用が発生することもあります。
また、型落ちモデルが安くなる背景には、メーカーの部品供給停止や省エネ性能基準の変化があります。取り付け工事費込みの価格表示でも、本体が安すぎる場合は配管部品やガス補充に別途費用がかかることが多く、ヤマダ電機などの家電量販店や通販サイトで比較検討するのは重要です。
中古エアコンを買う際は、使用年数・設置環境・保証の有無・ガスの残量など、複数のポイントをしっかり確認することが欠かせません。安さだけに目を奪われず、安心・安全な選択を心がけましょう。
エアコン中古品の価格相場はどれくらい?
中古のエアコンを検討している方にとって、やはり気になるのは価格の相場ではないでしょうか。結論から言うと、エアコンの中古品は、新品に比べておおよそ30~70%ほど安く購入できるケースが多いです。ただし、製造年式や状態、取り外し・取り付け工事費込みの有無によって価格は大きく変動します。
価格が下がる理由のひとつは、モデルが数年前の型落ちになっていたり、保証が切れていることです。また、エアコンは使用年数が7~10年を超えると性能が低下しやすいため、販売価格も自然と安くなります。たとえば、製造から5年以内の比較的新しいモデルだと、取り付け費用込みで3~7万円前後で流通していることが多いです。一方で、製造から10年以上経った商品なら1万円台で見つかることも珍しくありません。
もちろん、安さは大きな魅力ですが、注意点もあります。古い機種はガス(冷媒)が十分でない場合があり、別途補充費用がかかることも。また、室外機の劣化や異音など、購入後にトラブルになる可能性もあるため、信頼性ある業者や店舗(例:ヤマダ電機など)で購入するのがおすすめです。
中古エアコンの価格相場を把握したうえで、ご自身の使用目的や予算に合った一台を見つけてくださいね。
ヤマダ電機で中古エアコンは購入できる?
結論から言えば、ヤマダ電機では基本的に「中古エアコン」は販売されていません。しかし、「型落ちモデル」や「新古品」のエアコンは取り扱っていることが多いため、コストを抑えたい方にとっては、魅力的な選択肢になり得ます。
その理由として、中古品は故障リスクや耐用年数の不確実性がある一方で、家電量販店では一定基準の品質が保たれていないものを販売しにくいという事情があります。ヤマダ電機は大手チェーンであるため、一定の保証や品質を提供する責任があり、中古品よりも信頼性の高い「新古品」「展示品」などに限定して提供しているのです。
例えば、2023年以前の型落ちモデルであっても、機能は現行品に近く、価格は3〜5万円ほど安くなっていることがあります。工事費込みであっても、新品に比べトータルで1〜2割ほどコストを抑えることが可能です。ガスの充填もメンテナンスの一環としてチェックされているため、安心感があります。
ただし、注意点もあります。展示品や新古品は数に限りがあるほか、保証期間が短い場合も。購入時には保証内容や設置工事の詳細を確認することが大切です。
予算を抑えつつも信頼性を重視したい方には、ヤマダ電機の型落ちエアコンや新古品はおすすめです。ただし、完全な「中古」とは異なることを理解しておくと失敗が少なくなります。
中古エアコンを選ぶ際に注意したいポイント

- 新古品のエアコンは工事費込みでお得か?
- 中古のエアコンを購入するとき中古・工事費込みの場合の比較
- 中古エアコンのガス抜けリスクとは?
- メーカー保証の有無と修理対応は?
- 設置費用と総額を把握して後悔を防ぐ
- 長期的なコストとパフォーマンスを比較しよう
新古品のエアコンは工事費込みでお得か?
結論からお伝えすると、新古品のエアコンは工事費込みで購入すれば、非常にお得な選択になることもあります。ただし、いくつかのポイントを押さえて慎重に選ぶ必要があります。
まず、新古品とは展示品や未使用の開封済み商品、返品された製品などを指します。中古と違い、使用歴がほぼないため、見た目や性能は新品に近いのが魅力です。それでいて価格は2〜4割ほど安くなることもあり、型落ちモデルを選べばさらにコストを抑えられます。
例えば、家電量販店やネットショップでは、工事費込みで販売されている新古品も多くあります。標準的な取り付け費用(約1万5千円〜2万円)を含めて総額を比較すると、同等スペックの新品より大幅に割安になるケースも少なくありません。
ただし注意点もあります。メーカー保証が始まっている場合や、型番が古く部品確保が難しいなどのリスクも考慮する必要があります。取り付け業者によっては追加料金が発生する可能性もあるため、契約前に工事内容をしっかり確認することが大切です。
つまり、新古品のエアコンは工事費込みで見ればコスパに優れた選択肢ですが、保証内容や設置条件を吟味した上で購入を検討すると安心です。
中古のエアコンを購入するとき中古・工事費込みの場合の比較
中古エアコンの購入を検討する際は、本体価格だけでなく工事費込みでどれほどお得になるかを比較することが大切です。なぜなら、中古品は本体価格が安くても、取り付け工事などの付随費用によって最終的な支払額が意外とかさむことがあるからです。
実際、多くの中古エアコンは1〜3万円で販売されていますが、標準的な取り付け工事費は1〜2万円が相場。ガスの補充が必要な場合や配管が特殊な場合は、さらにプラス数千円〜1万円程度かかるケースもあります。そのため、総合的な費用で考えると、新品の安価な型落ちモデルと大差がない場合も見られます。
例えば、ヤマダ電機など家電量販店では、型落ちの新品エアコンが取り付け工事費込みで5万円前後から販売されていることがあります。保証期間もある程度長く、取り付けも一括で任せられる安心感が魅力です。
一方で、中古品は使用年数や内部の状態にばらつきがあるため、寿命が短いものに当たるリスクもあります。3〜5年持てばよいほうですが、すでに10年近く使用された機種も流通しており、購入後すぐに不具合が出る可能性も否めません。
このように「安さ」だけでなく「総費用」や「使用年数の見込み」を含めた総合的な比較が、後悔しないエアコン選びにつながります。
中古エアコンのガス抜けリスクとは?
中古エアコンを購入する際、気をつけたいのが「ガス抜け」のリスクです。これは冷媒ガスが漏れてしまう状態のことで、冷房や暖房の効きが著しく悪くなります。
なぜガス抜けが起こるのかというと、エアコンは本来、適切に設置・取り外し・保管されなければ内部の冷媒系統に微細な傷やゆがみが生じやすく、そこからガスが漏れることがあるからです。特に中古品は過去にどのような扱われ方をしたかが不明な場合も多く、リスクが高まります。
例えば、個人間での取引や格安中古ショップでは、分解やガス回収などの工程が簡略化されていることもあります。その結果、設置後に「冷えない」「異音がする」といったトラブルが起き、結局は修理費や再購入費用が発生するケースもあります。
もちろん全ての中古エアコンが危険というわけではありません。信頼できる業者から「動作保証付き」や「ガス補充済み」の製品を選べば、リスクを抑えることも可能です。
ですが、安さだけに惹かれて選んでしまうと、かえって高くつく結果になりかねません。中古エアコンを検討する際は、ガス状態の確認と販売元の信頼性をしっかり確認することが重要です。
メーカー保証の有無と修理対応は?

中古エアコンを購入する際、多くの方が気になるのが「メーカー保証がついているかどうか」と「故障時の修理対応」です。結論からいえば、中古エアコンには基本的にメーカー保証は付いていないと考えておくほうが安全です。
その理由は、メーカー保証は通常、新品購入時から1年間を基準としているため、中古であればその期間を過ぎているケースが大半だからです。保証書が残っていても、名義変更ができなかったり、譲渡により無効となる場合もあります。
例えば、フリマや個人売買、古物市場で購入したエアコンでは、たとえ比較的新しいモデルであっても、保証対象外となるリスクがあります。また、中古販売店によっては独自の保証(3カ月〜1年程度)を設けているところもあり、購入前に確認することが大切です。
修理対応についても注意が必要です。メーカーに修理を依頼する場合、部品供給が終了していると対応不可となるケースもあります。特に10年以上前の型落ちモデルではその可能性が高まり、修理そのものが困難になることも。
だからこそ、「安さ」だけで選ばず、保証やアフターサービスがきちんと整っているかをしっかり確認するのが、中古エアコン選びで後悔しないためのカギです。初期費用だけでなく、使い続けるコストや手間への目配りも忘れないようにしましょう。
設置費用と総額を把握して後悔を防ぐ
中古エアコンを購入する際、多くの方が本体価格の安さに目を向けがちですが、後から「思ったより高くついた…」と後悔しないためには、設置費用を含めた総額をしっかり把握することが重要です。
なぜなら、中古や型落ちエアコンは安く手に入る反面、設置工事にかかる費用が新品より高くなるケースもあるからです。特に、ガスの補充が必要だったり、配管が古く再利用できなかったりすると、追加工事が必要になることがあります。
例えば、本体価格は2万円でも、標準工事費が1万5千円、古い配管の交換でさらに1万円、結果として合計4万5千円になるということも少なくありません。新古品で「工事費込み」と表示されている場合も、実は“標準工事”に限られていて、予想外の費用が加算されることもあります。
だからこそ、初めに「工事費込み」と書かれていても、その内訳や追加費用の有無を確認することが大切です。取り付ける環境やエアコンの状態によっても費用は左右されます。
安く見える中古エアコンでも、設置費用を合わせると新品とほとんど変わらない…そんなことにならないよう、事前の見積もり確認をおすすめします。費用の全体像をつかむことで、納得感のある買い物につながります。
長期的なコストとパフォーマンスを比較しよう

中古エアコンを購入する際に最も気をつけたいのが、「最初の価格の安さが、本当にお得なのか?」という点です。結論としては、一時的な安さに惹かれるものの、長期的に見るとコストやパフォーマンス面で新品に劣る場合が多いというのが実情です。
その理由は、中古エアコンには寿命の短さや電気代の高さといったリスクがあるからです。中古品はすでに数年使われているため、モーターやコンプレッサーの劣化が進行しており、故障のリスクが高まります。さらに、古い型のものは省エネ性能が低く、電気代が多くかかる可能性があります。
例えば、5年前の中古エアコンを4万円で購入し、取付工事費としてさらに2万円かかったとします。一方で、省エネ基準を満たした最新型の型落ち新品エアコンであれば、本体と工事費込みで7〜8万円程度で購入できます。初期費用はやや高く感じるかもしれませんが、月々の電気代で差が出るため、数年使ううちに総コストで逆転するケースも少なくありません。
もちろん、中古市場には状態が良く、掘り出し物に出会えることもありますが、「長く使う」ことを前提に選ぶのであれば、コストパフォーマンスを重視した新品や新古品に目を向けるのが安心です。安さに惑わされず、将来的な費用全体を比較して検討することが大切です。
中古のエアコンはやめたほうがいい理由まとめ
- 故障リスクが高く修理費がかさむ可能性がある
- 保証期間が切れていることが多く自己負担になる
- 内部の劣化が見えにくく予想外のトラブルが起きやすい
- 省エネ性能が新製品に比べて劣っている
- フロンガスの残量が不十分な場合がある
- 清掃が不十分でカビや異臭の原因になりやすい
- 前の使用環境によって劣化具合が大きく異なる
- 移設時の取り外しや再設置に追加費用がかかる
- 送料や処分費を含めると割高になることもある
- 適切なスペックが分かりにくく部屋に合わない可能性がある
- 製造年が古いと交換部品が手に入りにくい
- 見た目はきれいでも内部に不具合を抱えている場合がある
- リモコンや付属品が欠品していることがある
- 業者によって整備状態に大きな差がある
- 長期的に見れば新品よりコストパフォーマンスが悪い