
冬の寒い夜、ぬくぬくと暖かい布団で眠る時間は至福のひとときですよね。その心強い味方となってくれるのが「電気毛布」です。
しかし、いざ購入しようとすると「掛けタイプと敷きタイプ、一体どっちを選べばいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、電気毛布の敷きと掛けの違いを徹底的に比較し、あなたに最適な一枚を見つけるお手伝いをします。また、「電気毛布はやめたほうがいい」といった噂や、電気毛布がダメな理由についても触れ、安全で快適な使い方まで詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 掛け毛布と敷き毛布の決定的な違い
- 電気代や暖かさを項目別に徹底比較
- 「電気毛布は体に悪い」という噂の真相
- 安全で効果的な電気毛布の使い方
電気毛布は「掛け」と「敷き」はどっちがいい?

- 結論:基本は敷き毛布がおすすめな理由
- 電気毛布 敷きと掛けの違いを比較
- 電気毛布がダメな理由はやめたほうがいい?
- 電気毛布を1ヶ月使うと電気代はいくら?
- あると便利!電気毛布の掛け敷き兼用タイプ
結論:基本は敷き毛布がおすすめな理由

掛けと敷き、どちらか一つを選ぶなら、基本的には「敷きタイプ」をおすすめします。その理由は主に3つあります。
まず一つ目は、暖房効率の良さです。暖かい空気は下から上へと移動する性質があるため、体の下に敷くことで熱が逃げにくく、効率的に全身を温めることができます。
二つ目は、睡眠の質を妨げにくい点です。掛けタイプは体にまとわりつき、寝返りが打ちにくくなることがあります。一方、敷きタイプはシーツや敷きパッドの下に設置するため、寝返りをスムーズに行え、快適な睡眠をサポートします。
そして三つ目は、電気代が安い傾向にあることです。体に直接熱を伝える敷き毛布は、掛け毛布に比べて低い消費電力で暖かさを感じやすく、経済的なメリットも大きいと言えます。これらの理由から、特にこだわりがなければ敷きタイプを選ぶのが賢明な選択です。
下から温めるため熱効率が良い
寝返りの邪魔にならず快適に眠れる
掛けタイプより電気代が安い傾向にある
電気毛布の敷きと掛けの違いを比較

敷き毛布がおすすめと述べましたが、もちろん掛け毛布にも魅力はあります。ここでは、両者の違いを項目別に詳しく比較してみましょう。それぞれの特徴を理解することで、より自分に合った選択ができます。
項目 | 敷きタイプ | 掛けタイプ |
---|---|---|
暖め方 | 体の下から直接温める | 布団全体の空気を温める |
暖かさの感じ方 | 接触面がすぐに暖かくなる | ふんわりと全身が包まれる暖かさ |
メリット | ・熱効率が良い ・寝返りがしやすい ・電気代が安い | ・布団に入った瞬間から暖かい ・包まれるような安心感がある |
デメリット | ・布団全体の暖かさは感じにくい ・低温やけどに注意が必要 | ・電気代がやや高め ・乾燥しやすい ・寝返りの際に邪魔になることも |
おすすめな人 | ・冷え性の方 ・電気代を節約したい方 ・寝心地を重視する方 | ・布団全体のぬくもりを重視する方 ・布団に入った時のヒヤッと感が苦手な方 |
このように、敷きタイプは「効率と経済性」、掛けタイプは「布団全体の快適性」にそれぞれ強みがあります。どちらを優先するかで、選ぶべきタイプが見えてきますね。
電気毛布がダメな理由は?やめたほうがいい?

「電気毛布は体に悪い」「やめたほうがいい」といった話を聞いたことがあるかもしれません。これは、主に「低温やけど」と「乾燥による脱水症状」のリスクを指しています。しかし、これらのリスクは正しい使い方をすれば十分に防ぐことが可能です。
低温やけどのリスク
心地よいと感じる40℃~50℃程度の温度でも、長時間同じ場所に触れ続けていると皮膚の深い部分がやけどを起こす「低温やけど」になる可能性があります。特に、自分で寝返りを打つのが難しい方や皮膚が弱い方は注意が必要です。
対策:就寝時は電源を切るか、一番低い「弱」設定にしましょう。自動で電源が切れるタイマー機能の活用も非常に有効です。
乾燥・脱水のリスク
電気毛布をつけたまま眠ると、体温が上がり汗をかきやすくなります。その結果、体内の水分が失われ、喉の渇きや肌の乾燥、ひどい場合は脱水症状を引き起こす可能性があります。
対策:前述の通り、就寝時は電源を切るかタイマーをセットするのが基本です。また、寝室で加湿器を併用したり、就寝前にコップ一杯の水を飲んだりすることも乾燥対策として効果的です。

電気毛布を1ヶ月使うと電気代はいくら?
冬の間、毎日使うとなると気になるのが電気代です。電気毛布は他の暖房器具に比べて非常に省エネですが、実際いくらくらいかかるのでしょうか。
電気毛布(敷きタイプ・一人用)の消費電力は、製品にもよりますがおおむね40W~60W程度です。掛け布団タイプや、現在主流の「掛け敷き両用タイプ」の電気毛布の消費電力は、製品にもよりますがおおむね75W~100W程度です。
製品にもよりますが、一般的な電気代の目安は以下の通りです。(※1kWhあたり31円で計算した場合)
- 敷きタイプ:1時間あたり 約1.55円
- 掛けタイプ:1時間あたり 約2.33円
これを基に、1日8時間、30日間(1ヶ月)使用した場合の電気代を計算してみましょう。
タイプ | 1時間あたりの電気代(目安) | 1ヶ月の電気代(8時間/日) |
敷きタイプ | 約1.55円 | 約372円 (1.55円 × 8時間 × 30日) |
掛けタイプ | 約2.33円 | 約558円 (2.325円 × 8時間 × 30日) |
敷きタイプなら1ヶ月使っても約372円と、非常に経済的です。エアコンや電気ストーブと比較すると、その差は歴然。電気代を少しでも抑えたい方にとって、電気毛布、特に敷きタイプは非常に強力な味方になります。電気毛布を1ヶ月使うと電気代はいくら?
あると便利!電気毛布の掛け敷き兼用タイプ
「やっぱり掛けと敷き、どっちも捨てがたい…」と悩んでしまう方には、「掛け敷き兼用タイプ」という選択肢もあります。その名の通り、一枚で掛け毛布としても敷き毛布としても使える便利な製品です。
掛け敷き兼用タイプのメリットは、季節やその日の気分によって使い方を変えられる柔軟性にあります。例えば、冷え込みが厳しい日は敷いて使い、少し肌寒い程度の日は掛けて使うといった使い分けが可能です。
また、収納場所が一つで済むのも嬉しいポイント。ただし、どちらの使い方をしても快適に使えるように、サイズや素材が工夫されている分、専用タイプより少し価格が高くなる傾向があります。ライフスタイルに合わせて検討してみると良いでしょう。
電気毛布の掛けと敷きのどっちがいいか決めた後の使い方


- 電気毛布と敷きパッドの正しい順番
- 電気敷き毛布を掛けて使うのはアリ?
- 暖かさを引き出す!効果的な使い方
- おすすめの敷き電気毛布はこれ!
- おすすめの掛け電気毛布はこれ!
- まとめ:電気毛布は掛けと敷きどっちがいい?
電気毛布と敷きパッドの正しい順番
電気敷き毛布の効果を最大限に引き出し、かつ安全に使うためには敷く順番が非常に重要です。基本の順番を覚えておきましょう。
(上)
④ シーツ または 敷きパッド
③ 電気敷き毛布
② 敷布団 または マットレス
① ベッドフレーム など
(下)
ポイントは、電気毛布の上にシーツや薄手の敷きパッドを一枚重ねることです。これにより、以下のようなメリットがあります。
- 低温やけどの防止:熱が直接肌に当たるのを防ぎ、やけどのリスクを軽減します。
- 清潔に保てる:汗や皮脂が直接電気毛布に付着するのを防ぎ、シーツを洗濯するだけで衛生的に使えます。
- 毛玉やズレの防止:摩擦が減って毛玉ができにくくなり、シーツが重しとなってズレも防ぎます。
ベッドでボックスシーツを使っている場合は、マットレスにボックスシーツをかけた後、その上に電気毛布、さらにその上に敷きパッドを敷くと、コントローラーの操作もしやすく、ベッドメイキングも崩れにくいのでおすすめです。
電気敷き毛布を掛けて使うのはアリ?
「敷き毛布の方が安いから、これを買って掛けて使えないかな?」と考える方もいるかもしれません。しかし、電気敷き毛布を掛けて使うのは基本的に推奨されません。
その理由は、敷き毛布は体重がかかることを想定して、ヒーター線が丈夫に作られていたり、体の下で熱がこもりすぎないように温度設定が調整されていたりするからです。これを掛けて使うと、本来の暖房性能を発揮できない可能性があります。
また、掛け毛布は体に掛けることを前提に、軽さや肌触りの良さを重視して作られています。逆に掛け毛布を敷いて使うと、寝返りなどでヒーター線に負担がかかり、断線や故障の原因になる恐れがあります。製品はメーカーが指定した用途で正しく使いましょう。
暖かさを引き出す!効果的な使い方
電気毛布の暖かさを最大限に引き出す、ちょっとしたコツをご紹介します。
就寝30分前から温めておく
布団に入る15~30分前にスイッチを入れておくと、ベッドに入った瞬間にヒヤッとすることなく、暖かい布団に包まれてスムーズに入眠できます。
メーカー指定の向きで使う(頭寒足熱)
快適な睡眠には「頭は涼しく、足元は暖かく」する「頭寒足熱」が良いとされています。多くの電気毛布は足元側のヒーター線を多く配置してあるため、メーカーが指定した頭側・足側の向きを正しく守って使いましょう。
タイマー機能をフル活用する
寝付くまでの1~2時間は電源ON、就寝中はOFF、そして起床1時間前に再びONになるようにタイマーを設定するのが理想的な使い方です。明け方は一日で最も気温が下がる時間帯なので、タイマーで起きる時間に布団を暖めておくと、スッキリと目覚めることができます。
おすすめの敷き電気毛布はこれ!
敷き電気毛布を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- サイズ:寝返りを打っても体がはみ出さない、自分の体格に合ったサイズを選びましょう。シングルベッドなら、縦140cm、横80cm程度が目安です。
- 素材:肌触りが良く、吸湿性の高い天然素材(綿など)や、肌触りの良いフランネル素材などが人気です。
- 機能性:温度調節機能はもちろん、ダニ対策機能や、コントローラーを外して丸洗いできるウォッシャブル機能があると、より清潔で快適に使えます。
- 安全性:一定時間で自動的に電源が切れるタイマー機能や、温度の上がりすぎを防ぐセンサーが付いていると安心です。
おすすめの掛け電気毛布はこれ!
掛け電気毛布は、直接肌に触れることも多いので、特に素材や軽さが重要になります。
- 素材:ふんわりと柔らかいフランネルやマイクロファイバー素材は、肌触りが良く保温性も高いのでおすすめです。
- 軽さ:重い毛布は寝苦しさの原因になります。できるだけ軽量なモデルを選ぶと、体に負担なく使えます。
- デザイン:リビングでひざ掛けとして使うことも想定し、部屋のインテリアに合うお気に入りのデザインを選ぶのも楽しいでしょう。
- 機能性:敷き毛布と同様に、丸洗い機能やダニ対策、タイマー機能があると便利です。
まとめ:電気毛布は掛けと敷きどっちがいい?
今回は、電気毛布の掛けと敷き、どっちがいいかという疑問について、様々な角度から比較・解説しました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
- 迷ったら基本は「敷きタイプ」がおすすめ
- 敷きは熱効率が良く寝返りの邪魔にならず経済的
- 掛けは布団全体のふんわりした暖かさが魅力
- 電気代は敷きが月約372円、掛けが月約558円が目安
- 「体に悪い」は誤解で正しい使い方をすれば安全
- 低温やけど対策には就寝時の電源オフかタイマーが必須
- 乾燥対策には加湿器の併用や就寝前の水分補給が有効
- 掛け敷き兼用タイプは柔軟な使い方ができる
- 敷く順番は「敷布団→電気毛布→シーツ」が基本
- 敷き毛布を掛けて使うのは推奨されない
- 就寝30分前から温めておくとスムーズに入眠できる
- 頭寒足熱になるようメーカー指定の向きを守ることが大切
- タイマー機能の活用で睡眠の質が向上する
- 選ぶ際はサイズ・素材・機能性・安全性をチェック
- 自分に合った一枚で冬の夜を快適に過ごそう
あなたのライフスタイルや寒さの感じ方に合わせて、最適な電気毛布を選び、暖かく快適な冬をお過ごしください。