
床にこぼれた水や液体汚れをサッときれいにしたいとき、「水も吸える掃除機があれば…」と感じたことはありませんか?
最近では、吸引だけでなく水拭きもできる水拭き掃除機や、液体と固形ゴミの両方に対応できる乾湿両用バキュームクリーナー、静音性の高い拭き取り式など、用途や生活スタイルに合わせて選べる機種が増えてきました。
この記事では、ウォーターバキュームクリーナーの仕組みから、人気メーカーであるアイリスオーヤマ、マキタ、ダイソンの機能比較まで、今注目の掃除機について幅広くご紹介します。
吸引と水拭きの両方ができる水拭き兼用モデルや、手軽に使えるハンディ・コードレスタイプ、そしてお掃除を自動化できるロボット掃除機もピックアップしています。
それぞれのメリットやデメリット、どんな人に向いているかを丁寧に解説しながら、初めての方にもわかりやすく、おすすめの機種をまとめています。自分に合った1台を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
- 家水を吸う掃除機の主な種類と特徴
- 各タイプのメリットとデメリット
- 生活スタイルに合う機種の選び方
- 人気メーカーのおすすめモデル比較
水を吸う掃除機の選び方|種類・特徴

- 拭き取り式の水拭き掃除機とは?
- 乾湿両用バキュームクリーナーの魅力
- 水拭き兼用タイプの掃除機を比較
- ウォーターバキュームクリーナーの実力
- ハンディやコードレス掃除機の活用法
- 水を吸うロボット掃除機はアリか?
拭き取り式の水拭き掃除機とは?
拭き取り式の水拭き掃除機は、液体や汚れを「吸い取る」のではなく、モップが回転して床を拭き取るタイプの掃除機です。水を噴霧しながらモップで汚れをこすり落とし、汚れた水は別のタンクに回収されます。
このタイプの特徴は、吸引機能を持たないため音が静かで、排気も出ないという点です。静かな動作音は、小さなお子さんがいる家庭や集合住宅に住んでいる方にとっては大きなメリットになるでしょう。また、床への優しさも特徴で、フローリングなどの素材を傷つけにくい点も安心材料です。
例えば、ダイソンの「WashG1」などがこの拭き取り式に該当します。液体の拭き取りに特化していて、しっかりと水拭きしたい方に適しています。ただし、大きな固形ゴミの処理は苦手なので、通常の掃除機との併用が前提になる場合もあります。
一方で、吸引機能がないことで、掃除の手間が2回に分かれてしまう点には注意が必要です。吸引と水拭きを一気に済ませたい方には、少し面倒に感じられるかもしれません。
乾湿両用バキュームクリーナーの魅力
乾湿両用バキュームクリーナーは、その名の通り「乾いたゴミ」と「液体汚れ」の両方に対応できる掃除機です。一般的な掃除機では吸いきれない水やジュースなどの液体汚れも処理できるのが大きな特長です。
このタイプは特に、キッチンや洗面所、ペットのいる家庭など、日常的に液体の汚れが発生しやすい場所で活躍します。例えば、フローリングに牛乳をこぼしてしまった時なども、サッと掃除できてとても便利です。
また、小型で扱いやすいハンディタイプも多く、ちょっとした汚れを手軽に掃除できるのも嬉しいポイントです。フカイ工業の「FC-830」などはその代表例で、軽くて静か、専用ノズル付きで使いやすいと評価されています。
ただし、液体を吸い込む際には内部の構造が複雑になりやすく、こまめなお手入れが必要です。水分が残ったままだとカビや臭いの原因になるため、掃除後のメンテナンスはしっかり行う必要があります。
水拭き兼用タイプの掃除機を比較
水拭き兼用タイプの掃除機は、文字通り「吸引」と「水拭き」の両方に対応できる掃除機です。一台で二役をこなしてくれるので、掃除の時短にもつながり、日々の家事の負担を減らしてくれます。
たとえば、Ankerの「eufy」やロボロックの「Dyad Pro」などは、高い吸引力と水拭き機能を併せ持つモデルです。吸引した後にモップが自動で床を拭き、給水・排水も自動で行う仕組みになっているため、手を汚さずに清掃が完了します。
また、モード切替によって吸引だけ、水拭きだけといった使い分けもできるので、フローリングからカーペット、畳まで幅広く対応できる点も魅力です。
ただし、こうした多機能モデルは本体がやや重くなりがちで、狭いスペースや階段での取り回しが難しい場合もあります。収納スペースや持ち運びの頻度も考慮した上で選ぶことが大切です。
このように、拭き取り式・乾湿両用・水拭き兼用タイプにはそれぞれの特性があります。自分の掃除スタイルやお部屋の条件に合わせて、最適なタイプを見つけてください。
ウォーターバキュームクリーナーの実力

ウォーターバキュームクリーナーは、液体汚れを含む掃除に特化した掃除機で、一般的な掃除機では対応できないような場面で力を発揮します。水や飲み物をこぼしてしまったとき、タオルで拭き取るよりも素早く、そして衛生的に処理できるのが魅力です。
こうした掃除機は、「吸引力が弱いのでは?」と思われがちですが、実際には高い吸引力を備えた機種が多く、固形ゴミも同時に吸える設計になっているものもあります。例えば、子どもがジュースをこぼした場所にパンくずが混じっていても、一度でまとめて掃除できるのは大きな助けになります。
さらに、排水タンクに汚水をしっかり分離してくれる構造も安心感があります。ただし、使った後の排水処理や内部の乾燥など、お手入れが少し手間に感じる方もいるかもしれません。衛生面を保つためにも、使用後の管理は欠かせないポイントです。
食べこぼしや飲みこぼしの処理が一気に楽になり使い方に合えば、非常に頼もしい掃除機です。
ハンディやコードレス掃除機の活用法
ハンディやコードレス掃除機は、思い立ったときにサッと使える手軽さが大きな魅力です。特に水を吸えるタイプであれば、キッチンの水はねや窓の結露、洗面所の水滴など、ちょっとした水汚れに対しても便利に活用できます。
例えば、フカイ工業のFC-830は720gと軽量で、女性でも片手で簡単に扱えるサイズ感。水も固形ゴミも吸えるので、子どものおやつタイム後やペットの飲み水まわりの掃除にぴったりです。
また、コードがないことで場所を選ばず使えるのも利点です。階段や車の中、押し入れの中など、コード式では届きにくい場所でも自由に動かせます。お掃除のハードルが下がることで、毎日のちょこちょこ掃除も続けやすくなるのではないでしょうか。
ただし、サイズが小さい分、一度に吸える量やバッテリーの持ち時間には限界があります。定期的な本格掃除というよりは、日々の“ちょこっと掃除”に向いていると考えておくとよいでしょう。
水を吸うロボット掃除機はアリか?
水を吸うロボット掃除機は、最新の家電の中でも注目されている存在です。忙しい毎日の中で、ボタン一つで床の水拭きまでしてくれるなんて、夢のようですよね。
とはいえ、すべてのロボット掃除機が液体の吸引に対応しているわけではありません。一部の高性能モデルが、水拭きモードやタンク付きでの水分対応を可能にしているというのが現状です。
一方で、拭き取り機能はあっても、吸引と水拭きを同時にできない機種も多いため、掃除の目的によっては期待通りに使えないこともあります。こぼれた水をしっかり吸い取りたい場合は、吸引対応モデルか、手動の掃除機との併用を考える必要があります。
いずれにしても、生活スタイルと機能のバランスを見ながら選ぶのがポイントです。ロボット掃除機に「全部お任せしたい」と思っている方には、ピッタリの選択肢になるでしょう。
水を吸う掃除機のおすすめ機種紹介

- アイリスオーヤマの人気モデルを紹介
- マキタ製の水対応掃除機の特徴
- ダイソンの水拭き対応機の実力は?
- メリットとデメリットを正直に比較
- 水拭き掃除機が向いている人とは
- 初心者にもおすすめのモデルとは?
アイリスオーヤマの人気モデルを紹介
アイリスオーヤマといえば、手ごろな価格とちょうどいい性能で支持されている日本の家電メーカーです。掃除機においても、コスパの良さと家庭に寄り添った機能性で根強い人気があります。
特に水対応タイプの掃除機では、「リンサークリーナー」シリーズが注目されています。このモデルは布製ソファやカーペットに染み込んだ汚れを、水で浮かせて吸い取るという仕組み。ペットの粗相や子どもの食べこぼしなど、普通の掃除機では対応しにくい汚れにぴったりです。
また、操作もシンプルで、水を入れてボタンを押すだけ。難しい設定も不要なので、機械が苦手な方でも扱いやすいのはうれしいポイントですね。価格も1万円台とお手頃で、「水を吸える掃除機って試してみたいけど高そう…」と悩んでいた方には手を伸ばしやすい存在だと思います。
ただし、一般的な掃除機のようにゴミやホコリを吸う機能はありません。あくまで水分や液体汚れに特化した製品なので、用途をしっかり見極めて選ぶことが大切です。
マキタ製の水対応掃除機の特徴
業務用掃除機としても人気の高いマキタですが、その中でも「AC100V M442」は、しっかりと水分にも対応した乾湿両用タイプの集じん機です。しっかり吸えて、なおかつ家庭でも使いやすい性能が魅力です。
このモデルは、最大吸込仕事率300Wというハイパワーで、ホコリやゴミだけでなく、液体汚れまでしっかり吸引できます。お風呂場やキッチンの床掃除、結露の処理、ペットの水こぼし対策にもぴったりです。
さらに、集じん容量8L/吸水容量6.5Lという大容量タンクを備えているので、こまめな水の処理が不要。掃除の途中で中断することなく、一気に作業が進められます。作業効率を重視したい方には嬉しいポイントです。
一方で、バッテリー式ではなくAC電源式なので、コードの取り回しには少し気を使う必要があります。
頑丈な設計と安定した吸引力で、家庭だけでなくガレージや作業場など、さまざまなシーンで活躍する掃除機です。耐久性を重視したい方や、液体対応の掃除機を探している方におすすめの一台です。
ダイソンの水拭き対応機の実力は?
ダイソンの掃除機といえば、「吸引力がすごい」でおなじみですが、実は水拭きに対応したモデルも登場しています。その中でも注目されているのが「WashG1」と「V12s Detect Slim Submarine」です。
「WashG1」は吸引機能がない拭き取り専用タイプで、床に噴霧した水を2本のウェットローラーでしっかり拭き取り、汚れた水は別タンクへ回収します。フローリングの皮脂汚れや、子どもの足あとなど、ベタつきが気になる場面で使うと効果を実感しやすいです。
一方で「V12s Detect Slim Submarine」は、通常の掃除機に水拭き用のヘッドが付属したハイブリッドタイプ。吸引と水拭きをヘッド交換で使い分けられるため、日常掃除と水拭きの両方を1台で済ませたい方には嬉しい構成です。
どちらの機種も、さすがダイソンというだけあって、操作性やデザイン性も洗練されています。ただ、高機能ゆえに価格帯は高め。水拭きをどれくらい使うかによっては、少し贅沢な選択になるかもしれません。
日常の掃除をスマートに、そして快適にしたい方にとっては、ダイソンの水拭き対応機は検討の価値がある選択肢だと思います。
メリットとデメリットを正直に比較

水を吸える掃除機は便利そうに見えますが、使ってみると「良い面」と「気をつけたい点」がはっきり分かれます。購入前にそのバランスをしっかり見ておくことが、後悔しない選び方につながります。
まずメリットとしては、液体汚れにも対応できるという点が挙げられます。たとえば、お子さんがジュースをこぼしたり、ペットの水皿まわりが濡れていたりした時も、雑巾いらずでサッと対応できるのは本当に助かります。乾いたゴミと一緒に処理できるタイプなら、掃除の手間がぐっと減るのも嬉しいところです。
一方で、デメリットとしては本体の重さやお手入れの手間があります。特に「吸引式タイプ」は、給水・排水タンクが大きい分、どうしてもずっしり感じます。階段の昇り降りや収納場所に悩む方も多いかもしれません。また、使った後の排水処理やモップの洗浄も毎回必要で、これを負担に感じる方もいます。
こうして見てみると、「便利さ」と「お手入れの手間」は表裏一体です。どちらを重視するかで、向いている機種やタイプが変わってきます。
水拭き掃除機が向いている人とは
水拭き掃除機は、すべての家庭に必要というわけではありません。ただ、特定の条件に当てはまる方には非常に相性が良い掃除アイテムです。
例えば、小さなお子さんやペットと一緒に暮らしている方。どうしても食べこぼしや水まわりの汚れが多くなるため、雑巾で何度も拭くのは正直大変です。そんなとき、水拭き掃除機があれば、腰をかがめることなく、あっという間にきれいにできます。
また、日常的にフローリングのお手入れをしたい方にも向いています。床の皮脂汚れやベタつきは、普通の掃除機では取り切れません。水拭き掃除機なら、汚れをしっかり落として清潔な状態を保つことができます。
一方で、カーペット中心のご家庭や、掃除機本体の持ち運びに負担を感じる方には、あまり向いていないかもしれません。狭いスペースの掃除が多い場合も、重さやサイズが気になるところです。
「掃除の頻度」「家族構成」「床材の種類」などを一度見直して、自分にとって本当に必要かどうかを考えるのがおすすめです。
初心者にもおすすめのモデルとは?
初めて水を吸う掃除機を購入する場合、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。高機能なモデルは魅力的ですが、最初の1台は「使いやすさ」や「お手入れのしやすさ」を重視するのがポイントです。
その意味でおすすめなのは、ハイアールの「MIZUKI JC-M1A」やTinecoの「Floor One S5 Combo」など。前者は3万円台という手頃な価格で、自動洗浄や乾燥までこなせる充実ぶり。後者は手元を取り外してハンディとしても使えるので、床以外の掃除にも活用できます。
特に忙しい方や機械が得意でない方には、モード切替がシンプルでボタン操作がわかりやすいモデルが向いています。さらに、タンクの着脱が簡単だったり、ゴミの捨て方がわかりやすい構造であれば、使い続けるハードルもぐっと下がります。
もちろん、最初から高価格帯のモデルを選ぶのも一つの方法ですが、「使いこなせなかった…」という声も少なくありません。まずは手頃な価格の機種で、水拭き掃除のある生活に慣れてから、ステップアップしていくのも良い選択だと思います。
水を吸う掃除機の特徴と選び方まとめ
- 拭き取り式は静音性が高く、排気が出ない
- 拭き取り式は固形ゴミに対応していない
- 乾湿両用バキュームは液体と固形ゴミを同時に吸える
- ハンディ型の乾湿両用は軽量で取り回しが良い
- 吸引式と水拭きを兼ねたタイプは一度に掃除が済む
- 多機能モデルは重量が増す傾向にある
- ウォーターバキュームはキッチンやペット周りに便利
- 使用後は排水処理と乾燥などのお手入れが必要
- コードレス掃除機は狭い場所や車内でも活躍する
- 水を吸うロボット掃除機は高性能モデルのみ対応
- 拭き取りと吸引が同時にできるロボット機は少ない
- アイリスオーヤマはコスパ重視で初心者向き
- マキタ製は頑丈でコンパクト、屋外掃除にも向く
- ダイソンは水拭き機能も高性能だが価格が高め
- 初めての人はお手入れが簡単な機種から選ぶとよい
特徴: 最新のレーザー技術で微細なゴミを可視化、強力な吸引力を持つコードレス掃除機
価格の目安: 約99,000円
メリット: 圧倒的な吸引力で微細なゴミまで除去。LCDスクリーンでゴミの種類や量をリアルタイム分析
特徴: セパレート型コードレス掃除機、クリーンベースで自動ゴミ収集
価格の目安: 約88,000円
メリット: ゴミ捨ての手間を大幅削減。ナノイーX搭載でニオイ抑制
3. シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR10
特徴: 軽量でパワフルなコードレススティック掃除機
価格の目安: 約52,000円
メリット: 片手で扱える軽量設計ながら強力な吸引力。バッテリー持続時間も長め
特徴: 軽量で扱いやすいスティック型掃除機
価格の目安: 約50,000円
メリット: 軽量設計で持ち運びが楽。強力な吸引力と静音設計で快適な掃除が可能
特徴: コードレススティッククリーナー、シンプルで使いやすい設計
価格の目安: 約30,000円
メリット: 軽量でコンパクトながら吸引力が強く、手軽に使えるモデル