トースターとノンフライヤーの違いは？デメリットとおすすめを解説

ヘルシーな揚げ物が作れると話題のノンフライ調理。ノンブライ調理もできてトースターとしても使えたら、とても便利そうですよね。

「トースターのノンフライモードって何？」「トースターで揚げ物をするのは危険じゃないの？」といった疑問や、ノンフライヤーの欠点、オーブントースターで焼いてはいけないものは何か、など気になることはたくさん。

この記事では、トースターとノンフライヤーの違いを明確にし、それぞれのデメリットを正直にお伝えします。あなたに本当におすすめなのはどちらなのか、この記事を読めばきっと分かります。

トースターとノンフライヤーのデメリットと危険性

トースターとノンフライヤーの基本的な違い

まずはじめに、「ノンフライ調理機能付きトースター」と「ノンフライヤー（バスケット型）」は、得意なことが違う別の調理家電だと理解することが重要です。熱風で加熱するという基本原理は同じですが、その目的と形状が異なります。

この「トースターとノンフライヤー 違い」を理解することが、後悔しない製品選びの第一歩です。

	ノンフライ調理機能付きトースター	ノンフライヤー（バスケット型）
主目的	パンを焼くこと（トースト、オーブン調理）	揚げ物をヘルシーに調理すること
形状	横に広く、庫内も広い	縦長で、引き出し式のバスケット
得意なこと	トースト、グラタン、お菓子作り、ノンフライ調理	唐揚げ、ポテトなど揚げ物全般のノンフライ調理
メリット	1台で何役もこなし省スペース	揚げ物に特化し、油落ちが良い構造
デメリット	揚げ物の油落ちがバスケット型に劣る場合がある	パンを焼いたり、グラタン皿を入れるのは不向き

簡単に言えば、トースターは「パン焼きがメインで、揚げ物もできる」、ノンフライヤーは「揚げ物がメインで、他の調理は苦手」という特徴があります。

知っておきたいノンフライヤーの欠点とは

揚げ物調理に特化したノンフライヤー（バスケット型）は非常に便利ですが、万能ではありません。購入してから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、ノンフライヤーの欠点もしっかりと把握しておきましょう。

すでにトースターを持っていて、「揚げ物をより美味しく、ヘルシーに作りたい」という明確な目的がある場合には最適ですが、1台で何でもこなしたいというニーズには応えにくいのが現状です。

トースターのノンフライ調理のデメリット

一方、1台で何役もこなせるノンフライ調理機能付きトースターにもデメリットは存在します。多機能ならではの、特化型に一歩及ばない点があるのです。

揚げ物の仕上がり

メッシュ状のバスケットで食材を包み込むように加熱するノンフライヤーに比べ、トースターは平らなトレーの上で調理することが多いです。そのため、食材の底面がトレーに接している部分のカリッと感が、バスケット型に比べて少し劣ると感じる場合があります。また、油落ちの良さも、余分な油が下に落ちる構造のバスケット型に軍配が上がることが多いです。

本体サイズ

トーストが4枚焼けるような高機能なトースターは、ファンやヒーターを搭載している分、一般的なトースターよりも奥行きや高さが大きい傾向にあります。購入してから「キッチンの棚に収まらなかった」ということがないよう、設置場所の採寸は必須です。

トースターで揚げ物をするのは危険です

ここで非常に重要な注意点があります。「ノンフライ調理」と「油を使った揚げ物」は全くの別物です。Web検索で「トースターで揚げ物をするのは危険」という情報が出てくるのは、この違いを混同しているケースです。

ノンフライ調理機能付きトースターは、あくまで「熱風」で調理するものであり、庫内に油を入れて加熱することは絶対にやめてください。油に引火し、火災を引き起こす可能性が非常に高く大変危険です。

「少量の油を食材にまぶす・スプレーする」のはOKですが、「天ぷら鍋のように油を注いで揚げる」のは絶対にNGです。この違いは必ず覚えておきましょう。

オーブントースターで焼いてはいけないものは？

安全に使うために、「オーブントースターで焼いてはいけないものは？」という知識も大切です。これはノンフライ機能の有無にかかわらず、すべてのオーブントースターに共通する注意点です。

取扱説明書をよく確認し、安全な調理を心がけましょう。

トースター・ノンフライヤーどっちがおすすめ？

トースターのノンフライモードとは何ですか？

では、そもそも「トースターのノンフライモードとは何ですか？」という疑問にお答えします。これは、庫内に搭載されたヒーターと強力なファンを使って高温の熱風を強制的に循環させる機能のことです。

この熱風が食材を包み込むことで、食材自身が持つ油分を利用して、まるで油で揚げたかのようなサクサク、カリッとした食感に仕上げます。油を大量に使わないためヘルシーなのはもちろん、スーパーで買ってきたお惣菜の天ぷらや唐揚げを温め直す「リフライ」にも最適です。

電子レンジのようにしんなりすることなく、余分な油を落としながら揚げたてのような美味しさを復活させることができます。

トースターがおすすめな人の特徴

ここまでの違いとデメリットを踏まえて、ノンフライ調理機能付きトースターがおすすめなのは、以下のような人です。

• パンを焼くのがメインで、ノンフライ調理は「ついで」にできれば嬉しい人
• キッチンが狭く、1台で何役もこなせる調理家電が欲しい人
• グラタンやクッキーなど、オーブン料理も楽しみたい人
• 一人暮らしや二人暮らしで、調理家電をたくさん置きたくない人

言ってしまえば、「調理の主役がパンやオーブン料理」であるならば、ノンフライ調理機能付きトースターが生活を豊かにしてくれるでしょう。

ノンフライヤーがおすすめな人の特徴

一方、バスケット型のノンフライヤーがおすすめなのは、以下のような人です。

• 揚げ物を食べる頻度が高く、とにかく美味しくヘルシーに作りたい人
• 揚げ物の「油落ち」や「カリッと感」に徹底的にこだわりたい人
• 家族の健康を考え、揚げ物のカロリーを少しでもカットしたい人
• すでに高機能なオーブントースターを持っている人

こちらは、「調理の主役が揚げ物」である場合に、その真価を発揮する調理家電です。

多機能で人気！おすすめトースター型2選

ここでは、1台で何役もこなせる、おすすめのノンフライ調理機能付きトースターを2つご紹介します。

デザイン性とパワーを両立「クイジナート TOA-29SJ」

アメリカンレトロなデザインが魅力のクイジナート。パワフルな熱風調理で、ノンフライ調理はもちろん、トーストも外はカリッ、中はモチッと絶品に焼き上げます。庫内が広く、奥行きがあるので長い食材もそのまま調理できるのが嬉しいポイント。お菓子作りなど本格的なオーブン調理も楽しみたい方におすすめです。

コンパクトでお手入れ楽々「レコルト エアーオーブントースター」

スリムな縦型デザインで、キッチンスペースを有効活用できるレコルト。コンパクトながらノンフライ、オーブン、トースト、保温の4役をこなします。最大の特徴は、本体の背面ドアが開くこと。庫内の隅々まで手が届き、お手入れが非常に簡単なのが魅力です。1～2人分の調理を手軽に楽しみたい方にぴったりです。

揚げ物特化型！バスケット型ノンフライヤー

揚げ物を極めたい方には、やはり専用のバスケット型ノンフライヤーがおすすめです。トースター型と比べて庫内が狭いため熱効率が良く、メッシュ状のバスケットが全方向から熱風を当てることで、よりカリッとした食感と優れた油落ちを実現します。

フィリップスやCOSORIといった人気メーカーからは、様々な容量や機能を持ったモデルが発売されています。唐揚げやフライドポテトなどをメインで作りたいと考えている方は、ぜひこちらのタイプを検討してみてください。

まとめ：トースターとノンフライヤーの選び方

今回は、トースターとノンフライヤーの違いやデメリット、おすすめの選び方について解説しました。最後に、本記事の要点をリストで振り返ってみましょう。

• トースター型とバスケット型は、主目的が異なる別の調理家電
• トースターは「パン焼き主体」、ノンフライヤーは「揚げ物主体」
• トースターのノンフライモードは、熱風でサクッと仕上げる機能
• ノンフライヤーの欠点は、用途が限定的で一度に作れる量が少ないこと
• トースター型のデメリットは、サイズが大きめなこと
• トースターで油を注いで揚げるのは火災の危険があり絶対にNG
• オーブントースターでは、汁気の多いものや高さのあるものは調理できない
• 1台で多機能に使いたいなら「トースター型」がおすすめ
• 揚げ物のクオリティを追求するなら「バスケット型」がおすすめ
• クイジナートはパワーとデザイン性が魅力
• レコルトはコンパクトさとお手入れのしやすさが魅力
• 自分のライフスタイルで何を一番優先するかを考えることが重要
• 設置場所のサイズを事前に測っておくことを忘れない
• お惣菜の温め直し（リフライ）ではどちらのタイプも大活躍する
• 違いとデメリットを理解すれば、後悔しない一台が選べる

この記事が、あなたの調理家電選びの参考になれば幸いです。