
「中古テレビは買ってはいけない」という話を耳にして、本当なのか気になっていませんか?
引っ越しや急な故障でテレビが必要になったとき、出費を抑えるために中古品は魅力的に見えますよね。ハードオフやセカンドストリートを覗いたり、ネットで検索したりすると、驚くほど安い価格で販売されていることもあります。
しかし、その安さには危険が潜んでいる可能性も。中古と新品どっちが良いのか、型落ちやアウトレットという選択肢はないのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
この記事では、なぜ中古テレビは買ってはいけないと言われるのか、その理由を深掘りしつつ、後悔しないテレビの選び方を徹底解説します。
- 中古テレビを買ってはいけないと言われる3つの理由
- 中古と新品の価格や性能、リスクの徹底比較
- 中古品購入時に失敗しないためのチェックポイント
- 型落ち品やアウトレットなど中古以外の賢い選択肢
中古テレビは買ってはいけないと言われる理由

- 中古テレビは本当に安い?価格のカラクリ
- 故障リスクや寿命に潜む危険性
- 中古テレビと新品テレビはどっちが得か
- 修理や処分費用が高くつく可能性
- テレビを中古で買うならどこで買う?
- ハードオフやセカンドストリートの注意点
中古テレビは本当に安い?価格のカラクリ
中古テレビの最大の魅力は、なんといっても価格の安さでしょう。しかし、本当に安いのは製造年式が5年以上前の古いモデルに限られるケースがほとんどです。新しいモデルは、実は新品と価格が大きく変わらないことも少なくありません。
例えば、主要なサイズの中古テレビの価格相場を見てみましょう。
サイズ | 製造から5年以上前 | 製造から5年以内 |
---|---|---|
32型 | 約5,000円~ | 約25,000円~ |
40型 | 約15,000円~ | 約40,000円~ |
50型 | 約35,000円~ | 約45,000円~ |
このように、5年以上前のモデルは確かに魅力的ですが、後述する故障リスクを考えると手放しでおすすめはできません。一方で、5年以内のモデルに目を向けると、新品の価格と比較して大きな差がないことがわかります。
年式の新しい中古テレビは、新品の型落ち品やセール品と価格が変わらない、もしくは高くなることさえあります。
安さだけで判断せず、新品の価格も必ず比較検討することが重要です。
故障リスクや寿命に潜む危険性
中古テレビの購入には、新品にはない故障という危険性が常に伴います。テレビの寿命は一般的に約10年と言われており、これは画面を照らすバックライトの寿命が大きく影響しています。
製造から5年以上経過した中古テレビは、この寿命に近づいている可能性があり、購入後すぐに画面が映らなくなったり、色がおかしくなったりといったトラブルに見舞われるリスクが高まります。言ってしまえば、安く買えたとしても、すぐに壊れてしまっては元も子もありません。

特にフリマアプリなど個人間で取引する場合、保証がないケースがほとんどなので、故障したらすべて自己責任になってしまうのです。
中古テレビと新品テレビはどっちが得か
では、結局のところ中古と新品、どっちを選べば良いのでしょうか。価格だけで見れば中古に軍配が上がることもありますが、総合的に考えると一概には言えません。
以下の比較表で、それぞれのメリット・デメリットを確認してみましょう。
項目 | 中古テレビ | 新品テレビ |
---|---|---|
価格 | 安い(特に旧モデル) | 高い(型落ち・セール品は安い) |
保証 | 無いか、あっても短い | メーカー保証(通常1年~) |
故障リスク | 高い | 低い |
性能・機能 | 古い場合がある | 最新の機能が使える |
寿命 | 短い傾向にある | 最大限使える |
付属品 | 欠品の場合がある | 全て揃っている |
こう考えると、目先の安さだけで中古テレビを選ぶのは、長期的に見て得策とは言えないかもしれません。特に保証の有無は、万が一の出費を考えると非常に重要なポイントです。新品であれば、少なくとも1年間のメーカー保証が付いているため、安心して使用できます。
修理や処分費用が高くつく可能性
もし中古テレビが故障してしまった場合、修理費用は思った以上に高額になることがあります。症状によっては、購入金額を上回る修理費がかかることも珍しくありません。
例えば、シャープの公式サイトによると、電源関連の不具合だけでも3万円以上の修理費がかかるケースがあります。
さらに、テレビは家電リサイクル法の対象品目であるため、処分する際にもリサイクル料金と収集運搬料金がかかります。安く買ったテレビでも、壊れた後の処分に5,000円以上の費用が発生する可能性があることを覚えておく必要があります。
テレビを中古で買うならどこで買う?
それでも中古テレビを検討したい場合、どこで購入するかが重要になります。主な購入先としては、リサイクルショップ、家電通販サイト、フリマアプリなどが挙げられます。
- リサイクルショップ(実店舗):実物を見て状態を確認できるメリットがあります。ただし、保証が付かない、または短期間であることが多いです。
- 家電通販サイト:中古品でも独自の保証を設けている場合があります。品揃えが豊富ですが、実物を確認できないデメリットがあります。
- フリマアプリ:個人間取引のため、非常に安く手に入る可能性があります。しかし、トラブルが最も多く、基本的に保証はないと考えた方が良いでしょう。「ノークレーム・ノーリターン」と記載されている場合は特に注意が必要です。



安心して購入したいなら、最低でも6ヶ月程度の保証が付いている店舗を選ぶことをおすすめします。
ハードオフやセカンドストリートの注意点
ハードオフやセカンドストリートといった大手リサイクルショップは、中古テレビを探す際の定番の選択肢です。店舗で実際に動作確認ができる点は大きなメリットと言えるでしょう。
しかし、購入する際にはいくつか注意点があります。
保証期間の確認:店舗や商品によって保証期間が異なります。多くは3ヶ月〜6ヶ月程度ですが、保証対象外の商品もあるため、購入前に必ず確認しましょう。
付属品のチェック:リモコンやB-CASカード、説明書などが揃っているかを確認します。特にリモコンが純正品でない場合、一部機能が使えない可能性もあります。
画面の状態:電源を入れてもらい、ドット抜け(常に光る点や消えた点)や画面の傷、色ムラがないかを自分の目でしっかりチェックすることが大切です。
これらの点をしっかり確認することで、購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を減らすことができます。
中古テレビは買ってはいけないならどうする?賢い代替案
- 型落ちやアウトレット品という選択肢
- 家電量販店の展示品や訳あり品は狙い目
- ネット通販のアウトレット保証もチェック
- 購入前に確認すべき4つの重要ポイント
- 購入者の口コミから見るメリットとデメリット
- まとめ:中古テレビは買ってはいけないのか
型落ちやアウトレット品という選択肢
「安くテレビを手に入れたいけど、中古は不安…」という方に最もおすすめしたいのが、型落ち品やアウトレット品を狙うという方法です。最新モデルにこだわらなければ、新品のテレビを中古品と変わらない価格、あるいはそれ以下で購入できる可能性があります。
型落ち品とは、新しいモデルが発売されたことで旧モデルとなった製品のことです。機能や性能が現在の視聴環境で劣ることはほとんどなく、非常にお買い得です。また、アウトレット品には、外箱に傷があるだけの未開封品や、店頭展示品、初期不良をメーカーが修理した再生品などが含まれます。



これらの製品は、中古品と違って基本的にメーカー保証が付くため、安心して購入できるのが最大のメリットです。
家電量販店の展示品や訳あり品は狙い目
家電量販店では、モデル入れ替えの時期などに「展示品限り」としてテレビが安く販売されることがあります。これは、まさに狙い目の商品と言えるでしょう。
展示品を購入するメリットは以下の通りです。
- 新品価格から大幅に値引きされていることが多い
- 新品同様の長期保証が受けられる場合がある
- 実際に画質や操作性を確認した上で購入できる
ただし、注意点もあります。展示期間が長すぎると(例えば2年以上)、バックライトの消耗が進んでいる可能性があります。また、多くの人が触れるため、画面や本体に細かい傷が付いていることもあります。購入前には、店員さんに展示期間を確認し、傷の状態をしっかりチェックさせてもらうことが重要です。
ネット通販のアウトレット保証もチェック
最近では、ネット通販サイトでもアウトレット品を専門に扱うところが増えてきています。実店舗を持たない分、より安価に提供されていることもあります。
例えば、家電通販サイト「XPRICE(エクスプライス)」では、「アウトレット家電」として様々な訳あり品がお買い得価格で販売されています。
初期不良で返品された後にメーカーが修理した「再生品」や、店頭で展示されていた商品、外箱に傷や凹みがあるだけのものなどが、新品より安く購入できます。
さらに、有料の「アウトレット保証」を付けることで、一部商品を対象に1年間の保証が受けられるため、中古品と比べて格段に安心して購入できます。
このように、通販サイト独自の保証サービスを利用すれば、オンラインでの購入でもリスクを大幅に軽減することが可能です。中古品を探す前に、一度このようなアウトレット品をチェックしてみる価値は十分にあります。
購入前に確認すべき4つの重要ポイント
前述の通り、中古テレビのリスクを考えると、基本的には型落ちやアウトレットの新品をおすすめします。それでも中古テレビを選ぶ際には、後悔しないために必ずチェックすべき4つのポイントがあります。
- 年式:テレビの寿命は約10年です。製造から10年以上経過したものは避け、できるだけ5年以内の新しいモデルを選びましょう。製品の裏側に貼られたシールで確認できます。
- 保証の有無:万が一の故障に備え、保証が付いているかは最重要項目です。最低でも6ヶ月、できれば1年以上の保証が付いていると安心です。保証書も必ず受け取りましょう。
- 付属品:リモコン、B-CASカード、電源ケーブル、説明書などが揃っているか確認します。リモコンが欠品していると、別途購入の手間と費用がかかります。
- スペック:設置場所に合うサイズかはもちろん、解像度(フルHD、4Kなど)や入力端子の種類・数(HDMI端子など)、インターネット機能の有無も確認しましょう。



これらのポイントを一つひとつ丁寧に確認することが、中古テレビ選びで失敗しないための鍵となります。
購入者の口コミから見るメリットとデメリット
中古テレビを購入する数少ないメリットの一つに、購入者のレビューや口コミを事前に確認できる点が挙げられます。そのモデルが発売されてから時間が経っているため、実際に使用した人々のリアルな声がネット上に数多く存在します。



画質や操作性、特定の機能の使い勝手、あるいは特定の不具合の発生しやすさなど、カタログスペックだけでは分からない情報を得られるのは大きな利点です。良い意見も悪い意見も参考にすることで、自分の使い方やニーズに合ったモデルかどうかを判断しやすくなります。
ただし、口コミはあくまで個人の感想です。参考にはしつつも、最終的には前述のチェックポイントを自分の目で確認することが大切です。
まとめ:中古テレビは買ってはいけないのか
この記事では、中古テレビは買ってはいけないと言われる理由と、後悔しないための賢い選び方について解説しました。改めて、この記事の要点をリストで振り返ってみましょう。
- 中古テレビが安いのは製造から5年以上前のモデルが中心
- 新しい中古テレビは新品の型落ち品と価格差が少ない
- テレビの寿命は約10年で古い中古品は故障リスクが高い
- 故障した場合の修理代は購入価格より高くなることがある
- 処分する際にもリサイクル料金がかかる
- 中古品は保証が無いかあっても期間が短い
- フリマアプリなど個人売買は特にリスクが高い
- 購入するなら保証付きの店舗を選ぶべき
- ハードオフなど実店舗では状態を自分の目で確認できる
- 最もおすすめなのは中古ではなく「型落ち品」や「アウトレット品」
- 型落ち品なら新品を中古並みの価格で買える可能性がある
- アウトレット品は保証が付く場合が多く安心
- 家電量販店の展示品も保証が付くので狙い目
- ネット通販でも保証付きのアウトレット品が購入できる
- 中古を買うなら「年式」「保証」「付属品」「スペック」の確認は必須
結論として、「中古テレビは買ってはいけない」というのは、多くの場合において真実だと言えます。
リスクや将来的なコストを考えると、同程度の価格で購入できる保証付きの型落ち品やアウトレット品を選ぶ方が、はるかに賢明な選択です。ぜひこの記事を参考に、あなたのテレビ選びに役立ててください。